格闘技とマラソン。似ても似つかぬようで共通点がある
格闘技とマラソン。
(※ここでは「格闘技=MMA」という取扱いで)
私は両方とも好きです。
似ても似つかない競技ですが、一つだけ共通点があるように思っています。
両方好き
強調しておきますが、私は格闘技もマラソンも好きです。
格闘技はPRIDE時代に20回ぐらい会場で観戦しましたし、会場にいたランディ・クートゥアやファブリシオ・ヴェウドゥム、マリオ・スペーヒー、ヘンゾ・グレイシーたちと握手したり写真を撮ってもらったこともあります。
PRIDEが終了した頃に娘が生まれたため会場観戦はしなくなっていますが、UFCやベラトール、RIZINのPPVを見たりもします。
(MMAに限らず、ボクシングもキックもサブミッションレスリングもブラジリアン柔術も見るのは好きです)
マラソンは言わずもがな。娘が生まれたあたりからランニングを始めていて、今は毎年1~2回フルマラソンを走るし、ハーフマラソンも毎年3~4回出走します。ここのところ毎月200kmは走っています。
そして見るのも好き。
今年はWMM(ワールドマラソンメジャーズ)の6レース全ての生中継を観戦しました。
(ただし、駅伝はそんなに好きではない)
どっちも好きだし、貶めるつもりはまったくありません。
一つ共通点があることに気づいた
1ラウンド5分×3~5ラウンドで打撃、組み技、寝技を駆使して1対1で戦う格闘技と、42.195kmをひたすら走って先着を争うマラソン。
そんな似ても似つかない2つの競技ですが、一つ共通点があることに気づきました。
それは、
世界の成長スピードに、日本が追いつけていないこと
です。
貶めるつもりはまったくないのですが、どちらも世界では進化・成長が常になされているけれど、日本はなかなか追いつけていないなぁと感じるのです。
結果、世界のトップからはだいぶ遅れをとっているように思います。
格闘技だと、
・打撃、組み技、寝技の全てに穴がなく、かつ、フィジカルに優れた選手でないと世界のトップにはなれないが、日本では打撃、組み技、寝技のどれかが優れていれば日本のトップにはなれそうな感じがする(もちろん世界のトップにはなれない)。
・(これは人種の違いもあると思うので仕方ない面もあるけれど)、フィジカルでは超えられない差があるように感じられる。
・アメリカやブラジルを初めとする諸外国からは次々とフィジカルのエグイ若手が、最新の技術も習得して台頭してきていますが、日本はというと、「う~む…」という感じ。
・UFCやベラトールで戦っている日本人選手は数人だけ。しかもトップ戦線に立てそうなのは軽量級の1~2人ぐらいしかいない。
・PRIDE、さらにそれより前のUFCでは日本人選手の活躍・奮闘を見ることがよくあったが、今は「世界を相手にした勝負」はなかなか見られない。
という印象です。
マラソンも、
・世界記録はこの約20年で4分20秒速くなったが(※1)、日本記録はこの約20年で1分20秒しか速くなっていない(※2)。
(※1) ポール・テルガトの2:04:55(2003/09/28) → ケルヴィン・キプトゥムの2:00:35(2023/10/08)
(※2) 高岡寿成さんの2:06:16(2002/10/13) → 鈴木健吾選手の2:04:56(2021/02/28)
・20年前は世界記録と日本記録の差は1分20秒ほどだったが、今は4分20秒の差になっている。
・世界記録だけが速いのではなく、日本記録よりも速いタイムを出している選手が大勢おり、現在の日本記録のタイムは世界歴代で86位タイである。
という感じです。
ひと昔前は両競技とも「日本は世界のトップを争えるところにいる」と思われていましたが、今はそんなことを到底思えないのではないかと。
男女に関係なくですが、格闘技で「日本人UFCチャンピオン」やマラソンで「オリンピックでメダル」なんて日がくるのはいつのことだろうか? という感じさえします。
どちらも国内では盛り上がっていて、その盛り上がりに水を差すつもりはないですが、過度な期待はせず、将来見せてくれるであろう世界との好勝負を楽しみにしたいです。
それにしても世界トップの国々の進化は速いなと感じます(格闘技ならアメリカ、ブラジル等々。マラソンならケニア、エチオピア、ウガンダ等々)。
追いつけるのか?
いや、追いつけなくても差を少しでも詰めていってほしいなと思っています。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
>>>詳しいプロフィール
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