ワンマッチと複数試合制。どっちもいい。でも、どっちでもいい?
一回だけの試合で勝敗を決するワンマッチ。
複数回の試合のトータルの勝敗や得点数で決める複数試合制(ホーム&アウェイも含む)。
どちらも一長一短なので、「どっちかいいか?」を一概に決めるのは難しいです。
でも、「どっちでもいい」とも思いません。
ワンマッチの魅力
ワンマッチの魅力はなんといっても「一発勝負」なところです。
目の前の試合に負けたら終了というシチュエーションが緊迫感を引き立たせて、試合をする側・見る側双方をエキサイティングにしてくれます。
昨日と今日でMLBのワイルドカードゲームが行われました。ワイルドカードでのプレイオフ進出枠を争う試合で、MLBのポストシーズンでこれだけは一発勝負です。
そして、昨日も今日も実力伯仲のヒリヒリする試合でした。ワイルドカードゲームは、高い確率で投手戦になり、大きな点差になりにくいです。一発勝負なので、投手の一球一球に込める力や気迫が違うのでしょう。バッターも守備も必死さが目に見えて違うし、応援しているチームでなくても見応えがあります。
この一発勝負を見ていると、162試合あるレギュラーシーズンの試合がゆるく見えてしまいます(苦笑)。選手としては、そんなことないのでしょうけど。
同じように、オリンピックやワールドカップ、EURO等各地域の選手権なんかも一発勝負なので、必死さがまた違って面白いです。
ホーム&アウェイ制や5試合制、7試合制だと、途中で「今日はこのぐらいでセーブしとこう」というのが、どうしても垣間見えてしまいます。サッカーのアウェイゲームで「まあ今日は引き分けでいいかな」っていうのとか、NBAプレイオフで「今日はもう負け。次いこ、次」みたいな。
ワンマッチにはそれが出てこないのが好きです。
複数試合制にも意義はある
他方で、全ての競技がワンマッチでいいとも思いません。試合をする場所の公平さが必要な時もあるし、1試合だけで勝ち負けを決め難い競技もあります。
開催する側としても、中立地でワンマッチをやっても観客を集めることは難しいでしょう。
例えば、サッカーの「日本代表vsイラク代表を中立地のスリランカでやりましょう」って言っても、そんなに観客は入らないでしょうから(苦笑)。
やっぱりホーム&アウェイや〇試合制で決める必要がある事情もあります。
「次の試合で逆転が可能」っていう、ワンマッチにない魅力もありますね。
個人的に、野球で〇試合制のプレイオフがあるのは賛成です。
ワンマッチの方がスリルがあって面白いのは確かですけど、1試合9イニングだけでは投手の総合力を出し切れないので。
先発投手が各チーム5人いるし、セットアッパーやクローザーも含めれば12人前後登録しているので、1試合だけでは勝ち負けを決めるのが難しいというのがあります。
一方、サッカーやバスケはワンマッチでもいいと思っています。興行面を考えるとそうはいかないのでしょうけど、オリンピックやワールドカップでは一発勝負ゆえの面白さを感じます。
なんとな~くこう思う…
完全な主観ですけど、
「本来的にはワンマッチの方がいい」…野球以外の競技ほぼすべて
「〇回戦制じゃないとダメ」…野球
かなぁと思っています。
野球は投手が多いし、選手(特に野手)の消耗が少ないのもあります。
他は全部一発勝負の方が面白いんじゃないかなぁと思っています。興行面を排除して、公平さもある程度確保されれば。
MLBのワイルドカードシリーズを見て、そんなことを思いました。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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