シェーン・カーウィンのRIZIN参戦は面白そうだけど、不安要素が3つある・・・
年末開催予定のRIZIN無差別級トーナメントに、UFCヘビー級の暫定チャンピオンになったこともあるシェーン・カーウィンが参戦することになったようです。
UFCでの現役当時、ガブリエル・”ナパオン”・ゴンザガやフランク・ミアに勝った試合、ブロック・レスナーに(負けたけれど)序盤圧倒していた試合を見て「おぉ!スゲー!」と思っていたので、「カーウィンが来たかぁ」という感じです。
他方で、「ちょっと厳しいんじゃないかなぁ…」と思う不安要素も3つあります。
1.引退からのブランク「5年」
MMAに限らずどんな格闘技、更にはスポーツ、更には仕事においても、試合勘というか仕事勘というか、そういう感覚は大事です。
サッカーで「クラブチームではベンチウォーマーなのに、たまにある代表の試合でスタメンで出たら、イマイチなパフォーマンスだった」というケースも少なくないです。
ボクシングやMMAでも試合前にしっかりスパーリングはこなすのでしょうけど、スパーリングと試合はやっぱり別モノだし、ある程度の頻度で試合をこなしていないと試合勘は維持できないのでは?と思っています。
自動車の運転もそうですよね。
長いことハンドルを握っていないと、いざ運転という時に「あれ?最初どうするんだっけ?」ってなるし(苦笑)、コーナリングの感覚や車体の位置感覚も鈍るものです。
そう考えると、5年は長いです。
身体のコンディションが良くても、相手との距離感や、いわゆる「当て勘」は少なからず鈍っているんじゃないかと思います。
カーウィンといえば身体の大きさを生かした重いパンチが武器ですが、いいタイミングでのカウンターや、ここぞというタイミングでのラッシュも素晴らしかった印象があるので、「5年経った今でもそれが生かせるかなぁ?」というところが気がかりです。
今も変わっていなければ面白そうです。
2.41歳という年齢
36歳で一度現役引退して5年が経ち、今は41歳。
私と同い年。しかも同じ1975年1月生まれ。
このタイミングでのMMA復帰は、体力面でキツそうだなぁ…と。
カーウィンは、UFC時代から瞬間的な爆発力がすごく、「最初の3分間なら最強かも!?」っていう感じの選手でした。
裏を返すと、「相手に3分耐えられたらガス欠必至」ということ(苦笑)。
ブロック・レスナーは「最初の3分間」に耐えられたからこそ逆転できたし、ジュニオール・ドス・サントスもやっぱり3分過ぎから攻勢に転じていました。
引退する前の36歳当時でそれだったので、41歳になった今どうなっているのかなぁというのが不安要素でもあります。
仮に今同じような感じだったとしても、ワンマッチだったらイケるかもしれません。3分以内に勝負を決めればいいわけで。
ただ、今回参戦するのはトーナメント。12月29日と31日で最大3試合(だっけ?)をこなさないといけません。
初戦に勝てても、準決勝、決勝はヘロヘロの可能性大です……
3.オクタゴンとリングの違い
一番苦戦しそうなのはコレじゃないかなぁと思います。
オクタゴンとリングは全然違います。
オクタゴンの場合、金網際で圧力かけたり細かいパンチを出して徐々にダメージを与えることができます。でも、リングの場合はコーナーポストに詰めないとそれができないし、RIZINはUFCよりもブレイクが早いです。
UFC時代のカーウィンは「金網に詰めてテイクダウンしてパウンド」だったり、「金網際でショートアッパーをコツコツ当てて、効いてきたらラッシュ」というのが勝ちパターンだったので、それがリングで出来るかなぁ?というのがあります。
でもちょっと見てみたい(笑)
上の3つを考えると、あまり大きな期待はしない方がいいのかも、とは思います(苦笑)。
でも、やっぱり見てみたい(笑)。
最初の3分間の力が健在かどうか楽しみだし、自分と同じ年齢のカーウィンがどこまでやるのかというのも興味深いです。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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