驚異的なハーフ世界新記録!ロンドンマラソンがいっそう楽しみになってきた
昨日スペインのバルセロナで行われたハーフマラソンのレースで、ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ)が56:42の世界新記録で優勝しました。
それまでのハーフの世界記録は、ヨミフ・ケジェルチャ(エチオピア)の57:30。
一気に48秒の更新です。
(ちなみに、ケジェルチャの前の世界記録はキプリモの57:31だった)
ついこないだ、ハーフマラソンの日本記録が60分切りの59:30となり「世界との差が30秒縮まった!」と思ったのですが、また48秒離される形となりました(苦笑)。
一気に57分切り!
今回の記録がどれだけ凄いかを他の数字に置き換えると、こんな感じです。
平均ペース:
10kmを26:53(10000m走の日本記録は27:09)
5kmを13:26(5000m走の日本記録は13:08)
1km平均ペース2:41
400mを65秒
100mを約16秒
50mを約8秒
です。
50mを8秒と言えば、まあまあ足の速い小学生の全力ダッシュぐらいの速さ。
それを21.1kmぶっ通しで走り切ったのだからとんでもないです(汗)。
ちなみに、そのままの速さでフルマラソンを走ったら、タイムは1:53:24になります…(汗)。
タイム以外の驚きもある
私が今回の世界新記録で驚いたのは、タイムだけではありません。
キプリモは、4月にロンドンマラソンで初めてフルマラソンを走る予定です。
今回のレースには同じロンドンマラソンに出走予定のアブディ・ナゲーエ(オランダ)も参加していましたが、あくまで調整レースとしての位置づけで、手堅く1:00:58でフィニッシュしていました。
キプリモも、ロンドンマラソンに向けた脚馴らしのために参加しているものだと思っていました。
ところがガチで走り切ってこの世界新記録。
「マジかよ…」って感じでした(笑)。
ロンドンマラソンは面白そう!
キプリモの初マラソンに対しては、
「同じウガンダのジョシュア・チェプテゲイのマラソンデビュー戦(2023年バレンシアマラソン)のようにほろ苦い結果になるかもしれないな。距離が違うから、終盤になったら脚がキツくなるかもな。結局、エリウド・キプチョゲ、タミラト・トラ、サバスティアン・サウェ、アレクサンダー・ムティソ(ムニャオ)あたりの実力者による勝負になるかな」
なんて予想していました。
でも、今は
「キプリモ、もしかしたらやるんじゃねぇか!?」
という期待が一気に膨らんでいます。
ペースメーカーが引っ張る30kmまでを辛抱強くキプリモが並走して、そこから今回のようなトップギアで走ることができればキプリモのレースになりそうです。
(この30kmまでしっかりくっつきつつ脚を残せるかが問題なのですが)
ロンドンマラソンのコースレコードを持つ故ケルヴィン・キプトゥムは優勝した時は、ずっとペーサーのペースが遅く感じてイラついていて(苦笑)、ペーサーが退いた途端にすごいハイペースでぶっちぎりました。
そんな走りをもし今度キプリモがやったら…と思うと、ワクワクします。
いきなり2時間切りは無理でも、コースレコード(2:01:25)に近いタイムが出るかもしれません(期待しすぎ?)。
いやぁ~楽しみです。
でも、その前に自分が東京マラソンで頑張らないと!(苦笑)
書いた人

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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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