ロンドン旅行記(終)|モノ・サービスは高い方がいいか安い方がいいか考えてみた

旅行,雑感

今年夏のロンドン旅行では、モノやサービスの高さに何度か…いや、何度も驚かされました(笑)。

 

「こうやって考えよう」というのを旅行前に用意していたので、それなりに支出はかさんだものの、必要以上にはかけないレベルで楽しむことはできたと思っています。

 

で、いろんな店でモノやサービスの価格を見ながら

「これはどういうことなんだ?」
「高い方がいいのだろうか?それとも安い方がいいのだろうか?

というのを考えてみました。

 

 

高かった(汗)

事前にネットなどでリサーチして、ロンドンではモノやサービスが高いことを想定していました。

物価高もありますが、円安でもあり、私の旅行期間は「1ポンド=193~197円」ほどでした。
旅行1週間ほど前のレートが200円ちょいだったので、私は旅行中は「1ポンド=200円」というざっくりしたレートで考えていました。

 

で、当地に着いて街を歩くと、こんな感じの価格でした。

 

 

「1ポンド=200円」で換算すると、

コカ・コーラ 500mlペット 400円
マックのカフェオレ 約500円

です。

飲食に関しては、旅行期間中はこんなイメージを持ちました。

ランチ(外食)は安く済ませようとしても1人2,000円はかかる。家族4人なら普通に1回10,000円はかかる。
ディナー(外食)だと、その倍。家族4人で外食を楽しもうと思えば20,000円はかかる(酒類をたくさん飲むならプラス10,000円以上)。

 

飲食品に限らず、ありとあらゆるモノ・サービスがこんな感じでした。

ちなみに、スタバにはコワくて行けませんでした(笑)。

 

さすがに引きました。

でも、ケチケチしすぎて旅行の楽しみが減ってしまうのもイヤ。

ということで、私は家族で楽しむサービスや食事に関しては、一生懸命アタマの中で

「今は「1ポンド=100円」だ!100円なんだ!」

と念じて換算しました。
それだと「まあいいか」と払えるレベルなので(笑)。

 

他方でNIKETOWNなどで個人用に欲しいシューズやウェアなどを見つけた時には、本来のレート(「1ポンド=200円」)で考えることで、購入に待ったをかけることができました。

これは効果テキメンでした(笑)。

 

近々来るであろうクレジットカードの引落には戦々恐々ですが(苦笑)、旅行はそれほど厳しい制約なく楽しめたかなと思っています。

 

なぜ高い?なぜ日本と全然違う?

で、行く先々で支払をしながら思ったのが、

「なんで高いんだ?なんで日本とこんなに違うんだ?」

ということでした。

 

物価が高くなっている?
それはその通りなのだろうけど万国共通のことなので、それだけでは欧米と日本との価格差の理由としては不十分です。

円安だから?
要因としてあるとは思うけれど、ポンド建の価格をひと昔前のレートで換算してもやっぱり高く感じるので、これだけでも説明不十分です。

 

で、「ああ、そうか」と思ったのが、人件費の違いでした。

例えば、食事をマークス&スペンサーのようなお店で総菜やお弁当を買って済ませようとすると、上記ほどのお金はかかりません(上記ランチ代の7~8割くらい)。

つまり、外食だと料理する人やウェイターさんの人件費がかかるから高くなるんだな、ということです。

 

実際ロンドンの最低賃金は、旅行中の期間は11.44ポンドでした。
「1ポンド=195円」で換算すれば約2,230円。
東京(1,113円)の倍です。

毎年1月にテニスの全豪オープンを見に行く弟に聞いても、オーストラリアも最低賃金がロンドンに近い水準だそうで、食事もやっぱり1人1食2,000円ぐらい普通にかかると言っていました。

なので、人件費の違いによるところが大きいのだろうと思ったのです。

 

「人件費が高くなったためにモノ・サービスの価格が上がった」のか、それとも「モノ・サービスの価格を上げたことに伴って人件費を高くした」のかはよく分かりません(ニワトリが先か卵が先か、みたいな話かと)。
欧米と日本との人件費の違いも、政治的な要因、文化的な要因などが複雑に絡んでいるのだろうと思います。

ただ、一番大きな違いはココにあるなぁと感じました。

 

で、次に思ったのは

「給料高いけれどモノ・サービスも高いのと、モノ・サービスは安いけれど給料も安いのは、どっちがいいのだ?」

ということです。

旅行中にリサーチしなかったけれど、ロンドンのアパートなどの家賃もめちゃめちゃ高そうです。
ということは、時給2,500円ほどもらえたとしてもロンドンで生活するのはやっぱりツラそうだし、そのツラさレベルは時給1,200円ほどで東京で生活するのと大差ないのではないかと思ったのです。

 

これに関しては何とも言えません。人によりけりかなではないかと。

ただ、私個人の私個人による私個人のための消費の観点で考えると、

「自国の給料が高いけれどモノ・サービスも高い」

という方が、たまの海外旅行で「おお!安い!」と感じられていいんじゃないかなぁ、なんて思いました。

 

今の欧米の人からすれば、くら寿司やはま寿司、スシローなどのお寿司屋さんって、1皿1ドル弱~2ドル弱ですからね(笑)。
妻の知人のフランス人の奥様も、来日した時にくら寿司に連れて行った時、「何でもあって安くて美味しくてパラダイスみたい!」って喜んでいましたし(笑)。

 

そんなこんなで、旅行を楽しみながらもお金を日本の外側から考えてみる良い機会になりました(笑)。

 

 

なお余談ですが、食事は行ったお店すべて「当たり」で、美味しかったです。
お店のチョイスは完全に妻にお任せだったので、妻のセンスが良かったのかもしれません(笑)。
20年前に語学研修で行った時のイメージ(メシ不味い…)は完全に払拭されました。

 

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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