2024年のEURO、コパアメリカ共に終了。これからは見方を変えないといけないと思った

サッカー

2024年のサッカー2大イベント、EURO(UEFA欧州選手権)とコパアメリカ(南米選手権)が終了しました。

EUROはスペイン、コパアメリカはアルゼンチンがそれぞれ優勝したのですが、どちらの優勝国にも共通して見えるものがありました。

 

 

 

「1人~数人のスーパースター」より「11人の総合力」

まずEUROで優勝したスペインについて。

 

正直ノーマークでした(苦笑)。

スペインはワールドカップ予選やEURO予選で圧倒的な強さを誇ると、歴史にちなんで「無敵艦隊」とよく異名をつけられます。
ところが、「無敵艦隊」と言われる大会に限って途中敗退することが多かったように思います。
ハビエル・クレメンテさんとアントニオ・カマーチョさんが監督だった時代が特にそんな感じです。

 

で、今大会開幕前は「無敵艦隊」という感じではありませんでした。少なくとも私はそう思っていませんでした。
(これに関しては、2年前にワールドカップで日本に負けたというイメージが強く残っているのもあります)

チャビ、イニエスタ、ブスケツのような突出した選手がいないこともあって優勝候補に挙げていませんでしたし、「せいぜいベスト4だろう」ぐらいにしか思っていませんでした。

 

ところが開幕すると、まぁ守備が堅いし、攻守の切り替えも速いし、選手の連係も良い。
ピッチにいる11人全員が常に気を抜かず集中している感じがして、イタリア戦を見て「あぁ、こりゃ強いわ」と思いました。
(逆に「あぁ、イタリアあかんわ」と思いました(泣))

 

決勝トーナメントでドイツ、フランス、イングランドを撃破したのも予想外でした。

が、特定のエースに依存しない、誰もが起点になりうるような攻撃と、際での集中力の高さが他チームと比べて突出しているように思いました。

 

PK戦なし、延長戦も1度だけ(ドイツ戦)。

ほとんどを90分で勝ったというのは、文句のつけようがない強さです。

素晴らしいチームでした。

 

次にコパアメリカのアルゼンチン。

アルゼンチンというと、どうしても「メッシのアルゼンチン」というイメージになりますが、今大会は過去イチで「メッシ依存度」が低かったのではないかと。

 

その代わり「メッシ以外の10人」が素晴らしいチームでした。

特筆するなら、GKのエミリアーノ・マルティネスはアルゼンチンでは本当に珍しい世界有数のGKの一人だなと思いました(前回のコパアメリカから)。

「アルゼンチン史上最高のGK」と言えばウバルド・フィジョールが浮かぶ人が多いと思いますが(特に私以上の年代の人)、もうエミ・マルティネスでもいいかも、とさえ思っています。

PKストップ後に腰を振ったり、トロフィーを股間に当てたりするパフォーマンス(キャラクター?)は好きではないですが(苦笑)、GKとしての実力に疑いの余地はないでしょう。

 

メッシ、ディ・マリア、オタメンディのベテランかつ支柱の3人が引退した後のチーム作りが課題になるのでしょうけど、(選手個々ではなく)チーム総合力ではブラジルよりも将来性があるんじゃないかなと思いました。

 

見方を変える時かも

今までは1人か数人の「スーパースター」と、その「スーパースター」がいるチームにばかり注目していました。

クライフ、プラティニ、マラドーナ、ジーコ、ファンバステン、バッジョ、ジダン、デルピエロ、ヒバウド、ホナウド、ホナウジーニョ、CR7、メッシ等々…

でも、これからは「11人の総合力」にフォーカスした方がいいのかなと思いました。

 

今回のEUROで優勝したスペインの選手は全員素晴らしかったけれど、「スペイン歴代ベスト11」というお題を出された時に、ノミネートされる選手ってまだいないんじゃないかと(右SBのダニエル・カルバハルぐらい?)。
そのぐらい今回は「11人の総合力」が素晴らしかったのだと思うのです。

 

とはいえ、今後いきなり化ける選手も出てくるかもしれないし、他の国からだってとんでもない「スーパースター」が出てくるかもしれないので、引き続き広く浅く見ていこうかなと思っています。

 

最近は「浅すぎ」なのが問題ですが…(苦笑)。

 

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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