「ボクシングは面白い!」と今月だけで3度も感じるとは!
昨日行われたボクシング ヘビー級4団体統一戦 タイソン・フューリー vs オレクサンドル・ウシクの一戦。
感動しました。
ボクシングで感動したのは、村田諒太選手 vs ゲンナジー・ゴロフキン以来ではないかと。
ウシクが勝つと予想していたが…
先週末に、私は「ウシクが僅差判定で勝つ」と予想していました(そう書いたつもりです)。
ウシクに勝ってほしいし、きっと勝つ!
そう信じていましたが、心のどこかで
「でもなぁ…、いくらなんでもフューリーとは体格差ありすぎだよ…」
と思っていました。
実際、計量の際に両者が並んだ時も体格差が歴然でした。
計量時の体重は、ウシク233ポンド(約105.69kg)に対し、フューリーは262ポンド(約118.84kg)。
身長はウシク191cmに対し、フューリーは206cm。
数字で見るとやっぱり大きい。体重は10%以上の差です。
デカさが違うし、試合すること自体が危ないんじゃないかとさえ思っていました。
映画を見ているような感動をした
試合を見ていると、やっぱり体格差が出ていました。
フューリーはあのデカさの割に身のこなしが良く脚を使うし、効果的にジャブで牽制するので、ウシクはなかなか懐に入れない様子でした。
ヘビー級はジャブでも威力があるので、迂闊に飛び込むわけにはいきません。
試合序盤は明らかにウシクが攻めあぐねていると感じました。
5、6ラウンド目はウシクにとってピンチでした。
フューリーにボディを攻められるうえに、アッパーも2~3発入れられて、「うわっ!」と声を出してしまっていました(苦笑)。
ところが第8Rあたりからウシクの攻撃がヒットするようになり、第9Rには例のダウンシーン。
ウシクの精神的な強さと勇敢さに、興奮を飛び越して感動しました。
映画『ロッキー』シリーズでロッキー・バルボアが相手選手に反撃するシーンを見ているような感覚で見ていました。
私の採点はこうだった
判定はスプリットディシジョン(Split Decision)となりました。
最初の4ラウンドはこれといった有効打がなく、どっちになっても仕方ないかなぁという感じもしたので、ここでの採点が割れた原因かなと思いました。
私はこんな採点をしていました。
Fury – Usyk
1R 9 10
2R 10 9
3R 9 10
4R 10 9
5R 10 9
6R 10 9
7R 10 9
8R 9 10
9R 8 10
10R 9 10
11R 9 10
12R 10 9
計 113 114
9ラウンドのダウンがなければドローかなという採点でした。
ラウンド毎の採点では本当に僅差。
ただ、試合全体を通すと、ウシクの攻めに行く姿勢の印象が良かったです。
ヘビー級戦線は驚きでしかない
振り返ると、ヘビー級は凄い状況だなと感じます。
クリチコ兄弟のヘビー級独占状態が終わった後、ヘビー級はタイソン・フューリー、デオンテイ・ワイルダー、アンソニー・ジョシュアの3人による争いになるだろうと言われていました。
2019年5月まで、この3人は無敗でした。
そして当時、ウシクはまだヘビー級転向直前でした…。
それが5年後、上記3人は全員敗戦を経験。
ヘビー級を統一したのは、クルーザー級から上がってきたウシクでした。
そしてウシクだけが無敗。
驚きです。
5月は超「当たり」月間
この5月は、井上尚弥選手の試合、ワシル・ロマチェンコの試合、そして今回のフューリー vs ウシクと、素晴らしい試合の連続でした。
ボクシングが面白いことを「これでもか!」とばかりに見せつけられた気分でした。
そして、6月以降も注目したいビッグマッチがあります。
6月15日 ジャーボンテイ・”タンク”・デイビス vs フランク・マーティン
6月29日 フアン・フランシスコ・エストラーダ vs ジェシー・ロドリゲス
7月6日 シャクール・スティーブンソン vs アルテム・ハルチュニャン
7月20日 ジェイク・ポール vs マイク・タイソン(!!)
8月3日 テレンス・クロフォード vs イスライル・マドリモフ
まだまだ息つく暇がありません(笑)
書いた人
-
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
>>>詳しいプロフィール
最近書いた記事
- 2025年1月27日ランニング、マラソン東京マラソン2025の参加ランナー発表。ロンドンほど豪華ではないが楽しみ
- 2025年1月23日雑感イチローさん米国野球殿堂入り!満票ではなかったけれど素晴らしい
- 2025年1月22日アイテムあまり期待せずに買ってみたトラックボールマウスが意外と良かった話
- 2025年1月20日ランニング、マラソンロンドンマラソン2025が豪華メンバーでヤバい!