史上初のヘビー級4団体統一戦。勝ってほしい選手と勝者予想は一致している

ボクシング

今週末に、ボクシング ヘビー級の4団体統一戦、タイソン・フューリー(英国) vs オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が行われます。

 

ようやくヘビー級最強、いわゆる「Undisputed Heavyweight Champion」が決まるわけで、すごく楽しみにしています。

 

 

史上初の4団体統一ヘビー級チャンピオンが決まる

ヘビー級の4団体統一戦は史上初めてのことです。

 

「ヘビー級統一チャンピオン」といえばマイク・タイソンですが、タイソンがチャンピオンだった当時はWBA、WBC、IBFの3団体が主要団体で、WBOはマイナー扱いでした。

WBOが主要団体扱いされるようになったのは、ナジーム・ハメドがWBOフェザー級チャンピオンの座を防衛しまくったあたりからではないかと。つまり、1990年代後半あたりからかと。
ヘビー級に関していえば、WBOがメジャー王座らしくなったのは、ウラジミール・クリチコが2008年2月から2015年11月までの長期政権を築いたあたりからではないかと。

ともあれ、初めてヘビー級も4団体が統一されることになるので、どっちか勝つのか注目しているのです。

 

勝ってほしい選手

私が勝ってほしいと思っているのはオレクサンドル・ウシクです。

 

パッと見ではいかつくて悪い人そうにも見えるのですが(苦笑)、インタビューや記者会見などの映像を見ていると、とても謙虚で優しい人に感じられるのです。

余計な煽りや挑発行為もしないし、祖国ウクライナへのロシア軍の侵攻が始まった時には自らウクライナ領土防衛隊に入隊するなど、愛国心の熱い選手でもあります。

同じウクライナのワシル・ロマチェンコの試合には必ずと言っていいほど応援に駆けつけるし、好感しかないのです。

 

しかもウシクが勝てば、井上尚弥選手、テレンス・クロフォードに次いで史上3人目の「2階級4団体統一チャンピオン」になります。

クルーザー級から階級を上げてヘビー級チャンピオンになるだけでも偉業なのに、「ヘビー級の4団体統一」ともなると金字塔ではないかと。

ますます応援・期待したくなるのです。

 

展開予想

とはいえ、相手のフューリーは強いです。

打たれ強いうえに、あの巨体の割に動きが身軽。
ウシクといえども簡単に翻弄できる相手ではないと思っています。

 

試合序盤はフューリーが圧力をかけて主導権を握るのではないかと思います。

フューリーとしては短期決着をしたいと思うので、初めから体格を生かしてプレッシャーをかけていくと予想しています。

フューリーがウシクを捕らえることがあればそこで決まってしまうかもしれないですが、ジョシュア戦のウシクを見た限りでは、どうにかしのぐのではないかと。

 

後半からウシクが足を使ってフューリーに攻撃を当てるようになるかなと思いますが、フューリーはディフェンス能力も高いし打たれ強さもあるので、ダウンを奪うようなクリティカルヒットは難しいかなと…。

 

そんなわけで私の予想は、12ラウンド判定での決着です。

判定は、ヒット数(「有効打」ではない)の差でウシクになるんじゃないかなぁと思っています。
「完勝」や「圧勝」ではないと思います。

 

とにかく楽しみ

先々週の井上尚弥選手、先週のロマチェンコと熱く素晴らしい試合がつづいていますが、この試合も熱い試合になってほしいなと思っています。

KO決着でなくてもいいので(私は根っからの「判定上等」派)、ヒリヒリするような試合を見せてほしいです。

 

そしてウシクが勝って、「Alexander the Great」ならぬ「Oleksandr the Great」となってほしいです。