パリオリンピック ケニア・エチオピアのマラソンメンバー決定。表彰台独占あるかも
パリオリンピック2024のケニアとエチオピアのマラソンの参加選手が決定したそうです。
毎回そうだし当然といえば当然ですが、男女ともにすごいメンバー。
「ケニア・エチオピアで表彰台独占」もありうるぞと思っています。
「最強」と言えるメンバー
ケニアとエチオピアのマラソン代表決定選手は以下のとおりです。
【ケニア男子】
エリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)
ベンソン・キプルト(Benson Kipruto)
アレクサンダー・ムティソ・ムニャオ(Alexander Mutiso Munyao)
【ケニア女子】
ペレス・ジェプチルチル(Peres Jepchirchir)
ヘレン・オビリ(Helen Obiri)
ブリジッド・コスゲイ(Brigid Kosgei)
【エチオピア男子】
ケネニサ・ベケレ(Kenenisa Bekele)
シサイ・レマ(Sisay Lemma)
タミラト・トラ(Tamirat Tola)
【エチオピア女子】
ティギスト・アセファ(Tigist Assefa)
アマネ・ベリソ・シャンクレ(Amane Beriso Shankule)
ゴティトム・ゲブレスラセ(Gotytom Gebreslase)
当たり前ですが、全員すごい実績の持ち主です。
男子から見ると…
キプチョゲは言わずと知れたマラソン界のGOAT。
キプルトはこないだの東京マラソンでコースレコードを更新して優勝した選手。
ムティソ・ムニャオはこないだのロンドンマラソンで優勝した選手。
ケネニサ・ベケレは41歳ながらロンドンマラソンで2:04:14の2位。
シサイ・レマは去年末のバレンシアマラソンで史上4人目の2時間1分台達成。
タミラト・トラは世界陸上2022のマラソン優勝者で、去年のNYCマラソン優勝者。
女子はというと…
ジェプチルチルはこないだのロンドンマラソンで女子単独レース世界記録を更新して優勝した選手。
ヘレン・オビリはこないだのボストンマラソンで優勝した選手。
コスゲイは2:14:04の世界歴代3位の記録を持つ選手(2:14:04)。
ティギスト・アセファは現世界記録保持者(2:11:53)。
アマネ・ベリソ・シャンクレは世界歴代5位の記録を持ち(2:14:58)、世界陸上2023で優勝した選手。
ゴティトム・ゲブレスラセは世界陸上2022で優勝、2023で銀メダルの選手。
一言で言うならレべチです。
気象コンディションが彼らにとってよかったら、まず日本人選手の勝ち目はないでしょう。
パリオリンピックのマラソンは暑くてアップダウンの多いコースだと言われていますが、それでも上記の男女6人がレースの中心になるんじゃないかと思います。
日本人選手のメダル獲得の可能性は?
気象条件が味方しない限りは、メダル獲得は厳しいと思っています。
ケニア、エチオピア以外にも実力のある選手が出ることを考えると、8位以内の入賞もどうか…という感じでしょう。
「いやいや、炎天下で起伏が激しいコースなら…」
という期待も持ちたいですが、東京オリンピック2020での日本人選手の戦いっぷりを見ていると、よほど日本人選手に好都合な状況(日本人選手は体調すごくいいけど、他の国の選手は全員よくない…みたいな)でない限り厳しいと思います。
特に厳しいなと思う理由に、「チームプレー」の有無があります。
ケニアとエチオピアの選手たちは、オリンピックではレース前半をそれぞれ3人が協力体制で走ることが非常に多いです。おそらく約束事のようになっているのでしょう。
レース前半は3人が並走していて、カーブを曲がる時やコース内にデコボコした所があれば誰かが必ず指をさして注意を促します。
給水でも失敗した選手がいれば当たり前のように自分のドリンクを分けたり、水を取ってあげたりしています。
後半の勝負どころでは各自が自由に走ってよいのでしょうけど、前半はしっかりとチームプレーに徹している印象があります。
この点、日本人選手はどうでしょう?
スタートから3人各自バラバラだし、作戦も各自が準備して走っているように感じます。
レース前半を協力体制で走るのと、各自が単独で走るのとでは、後半に向けた余力という点でも明らかに不利だと思うのです。
これにプラスアルファで選手個々の実力差もあるので「勝ち目はない」と思うのです。
日本人選手それぞれは所属チーム(主に実業団)があり、その所属チームを代表しているので、このあたりのことに外の人間がどうこう言ってもしょうがないことは分かっていますが、まぁ難しいよねと思っています。
なので、メダル獲得についてはもちろんできたらいいですけど、期待はしていません。
入賞できたらそれだけでも素晴らしいと思います。