早すぎる…ドイツ史上最高の左SBが…
近年、サッカー界の「レジェンド」と言われる方々の訃報が相次いでいる感がありますが、まさかこの御方が亡くなるとは思いもしていませんでした。
ネットニュースで知って「えええっ!?」と心の中で言ってしまいました(先日のキプトゥムの時のように声には出しませんでしたが)。
まだ若かったのですが…。
ドイツ史上最高の左SB
「この御方」とは、アンドレアス・ブレーメさんのこと。
80年代後半~90年代前半にかけて、ドイツ(旧西ドイツ)代表の不動の左SBでした。
個人的にはドイツ史上最高の左SBだと思っています(フィリップ・ラームや他の選手だという意見もあるでしょうけど)。
攻撃参加に積極的で、運動量豊富。
おまけにプレースキックが上手くて、左右両方で正確なキックを打てる。
当時のドイツ代表には欠かせない存在でした。
左右ともに素晴らしいキックの持ち主だった
ドイツ代表でのブレーメと言えば、1990年ワールドカップ イタリア大会決勝戦(vs アルゼンチン)でのPKが取り上げられることが多いですが、個人的には
1986年ワールドカップ メキシコ大会準決勝(vs フランス)の先制FK
1988年EURO 西ドイツ大会開幕戦(vs イタリア)の同点FK
1990年ワールドカップ イタリア大会決勝トーナメント1回戦(vs オランダ)の2点目
が印象的でした。
86年のやつは、フェリックス・マガトがチョンと流してクラウス・アロフスが蹴ろうとしていたところをブレーメが左足で振り抜いたキックでした。
(フランスGKジョエル・バツが防げなかったのがちょっと残念だった…)
90年オランダ戦のゴールは、西ドイツ(当時)の勝利を決定づけるシュートでした。
当時はオランダを応援していたのですが、あのシュートには「やられた…」と思ったものでした。
左でも右でも上手くコントロールされたキックができて、攻撃能力も高いSBでした。
クラブでは、インテル時代のブレーメをよく見ていました(マテウス、クリンスマンとドイツトリオとして活躍していたので)。
当時のセリエAはどのチームもディフェンスが強固で、GKやDFに外国人選手を補強するケースは少なかったと思うのですが、ブレーメはインテルでもドイツ代表とほとんど変わらない活躍をしていたなと記憶しています。
まだ若かった…
去年ジャンルカ・ヴィアッリさんが亡くなった時もショックだったけれど、ヴィアッリさんはがんを患っていたことを知っていたので多少は覚悟というか「あり得ること」だと思っていたのですが、ブレーメさんは病気などの情報がなかったので、本当に突然で驚きでした。
まだ63歳。早すぎです…。
つい先日、ブレーメさんが代表だった頃の監督だったベッケンバウアーさんが亡くなったばかりで、こういう形で続くとは思いもしませんでした。
本当に残念ですが、私の中では「ドイツ史上最高の左SB」として記憶しつづけようと思います。