バレンシアマラソンは2年連続でびっくり。WMMと同じくらい面白かった
昨日は国内でいくつかのマラソンのレースがありTVで中継もあったようですが、私は夕方からネットでバレンシアマラソン2023の中継を見ました。
去年、ケルヴィン・キプトゥムが初マラソンでいきなり2時間1分台(2:01:53)というセンセーショナルな走りをしたレースだし、今回は注目選手が参加するためでした。
見てよかったです。
バレンシアマラソンはWMM(ワールドマラソンメジャーズ)の6大会と同じくらい面白いと確信しました。
今年も見た理由
去年につづいて今年もライブ中継を見た理由は、注目選手が参加したからです。
ジョシュア・チェプテゲイ
キビウォット・カンディー
ケネニサ・ベケレ
の3人です。
チェプテゲイは、5000mと10000mの現世界記録保持者。
現在の「トラックレースの帝王」と言っていい選手です。
今回マラソンデビューということで、どんな走りをするのか(どんな結果になるのか)見てみたかったのです。
カンディーは、ハーフマラソンの前世界記録保持者。
マラソン2戦目とのことですが、実質初マラソンのような感じだし、「ハーフを57:32で走れるのなら、マラソンもすごいんじゃないの?」という期待があったことから注目していました。
ケネニサ・ベケレは説明不要。
41歳だし、ここ数年調子が悪いけれど、ナイキから中国のアンタ(ANTA)に乗り換えて心機一転を図ったようで、どんな走りをするか見てみたかったです。
この3人がレースの軸になるだろうなと予想して観戦することにしました。
いろいろ意外な結果で面白かった
見るタイミングが遅れてしまい(汗)25kmあたりから観戦したのですが、すでにチェプテゲイとケネニサが先頭集団からいませんでした。
「え?」と思うのと同時に、「今回は去年のようなセンセーショナルな結果にはならないかな…」と思ったのですが、今年もやっぱりセンセーショナルでした(苦笑)。
エチオピアのシサイ・レマが、35kmを過ぎたあたりから先頭集団(3人)から抜け出してスパートして、ペースが落ちることなくフィニッシュ。
タイムは、去年のキプトゥムを上回る2:01:48(汗)。
史上4人目の2時間1分台なのと同時に、2年連続でバレンシアで2時間1分台が出たということで、バレンシアマラソンも世界トップクラスの高速コースと言っていいでしょう。
ベルリン、ロンドンと共に「世界3大高速コース」と言えるのではないかと。
(シカゴも入れて「世界4大…」かもしれません)
東京マラソンも世界有数の高速コースになったと思っていたのですが、「そんなことないかも…」と思うようになりました。
(東京マラソンは折り返し地点が複数あることがネックになっているかもしれません)
そして注目していた3人は、こんな結果でした。
ジョシュア・チェプテゲイ 2:08:59(37位)
キビウォット・カンディー 2:04:48(6位)
ケネニサ・ベケレ 2:04:19(4位)
チェプテゲイは、ほろ苦いマラソンデビューとなりました。
「ここからが勝負!」というタイミングですでに先頭集団から離されていたし、ラストの直線では足元がおぼつかない感じになっていたので、トラックレースとは別モノだというのを体感したように見えました。
ただ、レース後とても前向きなコメントというか、いいなと思うコメントをしていたので、今後ますます注目したくなりました。
(来年は今の主戦場のトラックレースでパリオリンピック金メダルを狙うようです)
カンディーは35km過ぎまで先頭集団3人の1人で大健闘だったと思います。
さすがにいきなり2時間1~2分台の争いは厳しかったのかもしれません。
6位という結果だったものの、日本記録より速いタイムなのがやっぱりすごいです(汗)。
ケネニサ・ベケレは40歳代としての世界最速記録を更新したそうです。
41歳で日本記録より速いのは、ただただ驚異です。
今後さすがに2時間1分台まで期待するのは難しそうですが、アンタとの新契約もあるのでもう2~3ねんは現役を続けるのではないかと。
一度東京マラソンにも来てほしいです(笑)。
ということで、今年もバレンシアマラソンは面白いレースでした。
WMM6レースと同じくらい面白いので、来年以降もWMM+バレンシアマラソンはライブ中継を観戦したいと思います。
あ!! 東京マラソンは自分も走る側だよ!!(汗)