2023年のWMM6レースを全てライブ中継観戦したので気づいたことなどを書いてみた
先日、ニューヨークシティマラソン(以下、NYCマラソン)を見て、
「次のWMM(ワールドマラソンメジャーズ)のレースはどこだったかな?」
と調べてみたら、次は来年の東京でした。
2023年は気がつけば東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、NYCの6レースをすべて生中継(TVやネット)で観戦していました。
(東京は沿道で生観戦もしました。本当は走りたかった…(泣))
そこで、シロウト市民ランナーの私なりに気づいたことなどをつらつら書いてみることにしました。
それぞれのコースに特徴がある
まず思ったのは、それぞれのコースに特徴があるということです。
ざっと挙げてみると、こんな感じです。
コースに上り下りの坂がある
…ボストン、NYC
コースが全体的にフラット(平坦)
…東京、ロンドン、ベルリン、シカゴ
天候が気まぐれ(その日になってみないと分からない)
…東京、ロンドン、ボストン
天候が比較的安定している
…ベルリン
折り返しがある
…東京、シカゴ(折り返しっぽいところが1つ)
折り返しがない
…ボストン、ロンドン、ベルリン、NYC
どちらが良いか(好きか)は人それぞれだと思いますが、好タイムを出すなら「フラットで、天候が安定していて、折り返しがない」に当てはまるベルリンがやっぱりいいんだなと思いました。
もう一つ大きな特徴
コース以外で大きな特徴が一つあるなと思いました。
それは、
ペーサー(ペースメーカー)がいるかいないか
です。
ペーサーがいる
…東京、ロンドン、ベルリン、シカゴ
ペーサーがいない
…ボストン、NYC
という具合です。
実は、エリウド・キプチョゲが優勝経験のあるレース/ないレースと同じ棲み分けになっています。
今年のボストンマラソンで、キプチョゲは優勝して「WMM完全制覇まであと1つ」にすることを狙っていましたができませんでした。
その要因はここにあるのかもなと思いました。
ベルリンなどでは一定のペース(他のランナーが容易についてこれないようなペース)で引っ張ってくれるペーサーがハーフ~30kmまでいるのですが、ペーサーのいないボストンでは、周りのランナーがキプチョゲの背後について、キプチョゲをペーサーのようにしていました。
途中でキプチョゲが「前に出ろよ」という合図を手でしていましたが、誰も出ず。
結局、キプチョゲが30kmぐらいまで引っ張らされていたように見えました。
もちろん力があればそのまま振り切れたのでしょうけど、悪天候や上り坂などが重なって消耗してしまったようでした。
ということで、これも大きな特徴だと思いました。
「完全制覇」の可能性が高いのは…
以上を踏まえて、WMM6レースを史上初めて完全制覇するのはキプチョゲではなくキプトゥムかもしれないなと思いました。
年齢的な要因が一番大きいですが(キプチョゲ39歳、キプトゥムもうすぐ24歳)、キプトゥムは天候やコース、ペースメーカーの有無など関係なく速そうだな、強そうだなと思ったからです。
今年のロンドンマラソンで2:01:25で優勝しましたが(コースレコード!)、雨だったにもかかわらず先頭集団前方のポジションをキープして、時折ペースメーカーにペースを上げるように声をかけたりしていました。
しかも、ペースメーカーが離脱してすぐに独走でぶっちぎりでした。
世界新記録を出したシカゴマラソンでも、同じようにペースメーカーと並んでフラストレーション交じりのような感じで走り(笑)、ペースメーカーが離脱した31km過ぎ(20マイル手前)から10,000m走のようなハイペースで走っていて、
「こりゃペースメーカーがいなければ、自分でフィニッシュまでガンガン行っちゃいそうだな」と。
23歳の今年すでに2大会を制覇しているし、30歳までには余裕で完全制覇しちゃいそう。
東京マラソンで走るところを見たいし、ベルリンに出たら2時間切っちゃうかもしれないなと思いました。
以上を踏まえて思ったこと
以上すべてを踏まえて最後に私が思ったのは、
「いずれ自分も全6コースを走りたいな」
ということです(笑)。
WMMの6レースを完走すると、「Six Star Medal」というこんな記念メダルがもらえます。
(すでに世界中で…いや、国内でももらっている人がけっこういるのではないかと)
私自身はすでに東京は走ったことがあるし、これからも何度も走りたいですけど、外国のレースもやっぱり楽しそうなので。
いざやるとなると旅費も時間もかなりかかりそうですが(苦笑)、間違いなくやりがいはありそうです。
今後のランニングにおける目標にしようかなと思います。
そして、「もしも大金が手に入ったらやりたいこと」リストにもノミネートします(笑)。