ベルリンの次はシカゴ。世界記録更新の場はココになるかも!?
今週末の10月8日にシカゴマラソン2023が行われます。
翌9日に出雲全日本大学駅伝が行われるそうですが、私の注目は断然シカゴマラソンです。
ケルヴィン・キプトゥムが出走予定だからです。
マラソン世界記録更新の可能性を持つ男
ケルヴィン・キプトゥムは、マラソン界の「超新星」と言ってもいいでしょう。
去年12月のバレンシアマラソンで、初マラソンでいきなり2:01:53で優勝(当時の世界歴代3位)。
今年4月のロンドンマラソンで、2:01:25(世界歴代2位のタイム)で優勝。
マラソンを2回走って2回とも2時間1分台という、とんでもない選手です。
エリウド・キプチョゲの持つ世界記録まであと16秒だし、コースコンディションなどが万全ならば「ひょっとしてひょっとするかも?」と思わせてくれます。
ベルリンからシカゴに変えた?
ネットからしか情報を得ていませんが、キプトゥムは当初は世界陸上を辞退してベルリンマラソンに出るという話でした。
もちろん「あぁ、世界記録を狙うんだな」と思いましたが、ある時キプチョゲがベルリンマラソンに出走するという発表をしたのと同じぐらいのタイミングで、キプトゥムがベルリンマラソンには出ない(シカゴマラソンに出る)とのニュースが。
2人の直接対決を見たかったのでちょっと残念でしたが、キプトゥムが世界記録を狙う上での戦略なのかな、とも思いました。
キプチョゲと一緒だとレースの主導権を握りづらい
キプチョゲは国民的英雄で大先輩。真っ向勝負するのは恐れ多い
パリオリンピックの選考を考えると、キプチョゲと「1位・2位」より「1位・1位」の方がいい
とかとか。
真相は分からないですが、まぁベルリンからシカゴに変えたとしても、それはそれでいいです。
シカゴマラソンは高速コース?
キプトゥムが世界記録を狙うとして、その可能性はどうなのか?という話もあると思いますが、可能性はあるかないかで言えばあると思います。
ベルリンほどではないですが、例年シカゴマラソンの優勝タイムは好タイムです。
シカゴマラソンのコースレコードは、2013年のデニス・キメットの2:03:52。
キプチョゲは2014年に優勝していて、その時のタイムは2:04:11。
天候とキプトゥムのコンディションが上手く噛み合えば、2時間1分台も可能ではないかと。
コースレコードを2分も更新するのは一見して難しそうですが、キプトゥムが23歳と若くて勢いがあるだけにそう感じさせてくれます。
女子も注目
女子の方も注目しています。
ベルリンでとんでもない世界新記録が出たばかりですが、大物選手が出走します。
まず、ケニアのルース・チェプンゲティチ。
去年のシカゴマラソンで2:14:18で優勝。2023年10月6日現在、世界歴代3位の記録です。
ついこないだまで世界記録だったブリジット・コスゲイの2:14:04(同じシカゴマラソンでの記録)まであと14秒だったので、ここは狙っているのではないかと思います。
それとオランダのシファン・ハッサン。
トラックレースでとんでもなく強い選手ですが、ロンドンマラソンにつづいて2度目のマラソンです。
初マラソンのロンドンマラソンでいきなり優勝した時も、後半の勝負にめっぽう強かったので、35kmぐらいまでにトラブルがなければまた勝つんじゃないかと思います。もちろん好タイムも狙っていると思います。
また、ハッサンと同様トラックレースで強かったゲンゼベ・ディババも出るようですし、女子の方は優勝争いが熾烈になりそうです。
ライブ中継を見られるかどうか分からないですが、できれば見たいです。