私が憧れる超一流選手に共通しているもの
昨日も書いたベルリンマラソン2023のライブ中継では、毎度のことなのですが、エリウド・キプチョゲの走りをじっくり見ていました。
とにかくランニングフォームがキレイなもので。
頭のブレの少なさ、上半身の力の入り方(抜け具合)、腕の振り、脚の動き、接地の仕方…おまけに表情も穏やか、というか、悟りを開いたかのように見える。
どこをとっても素晴らしく、「美しい」という表現をしても決して言い過ぎではないように思っています。
そんなキプチョゲの走りを見て、ふと気づいたことがありました。
キレイ!
キプチョゲのキレイなフォームを見ていて気づいたのは、
私が好きな超一流選手は、みんなフォームがキレイ
ということです。
ランニングに限らずです。
フィギュアスケート風に言うと、技術点では同等あるいはそれ以上の選手も他にいるのですけど、芸術点ではナンバーワンだろうという感じかな、と。
例えば、バスケならマイケル・ジョーダン。
ジャンプショットやフェイダウェイのフォームもさることながら、ダンクシュートも芸術的と言ってもいいくらいの華麗さ・美しさを感じます。
シュートが上手い選手や派手なダンクを決める選手もたくさんいるし、コービー・ブライアントはジョーダンのプレーをほぼ全てできたけれど(完コピと言ってもいいレベル)、それでもフォームのキレイさではやっぱりジョーダンが一番です。
野球だと、ケン・グリフィーJrのスイングです。
ナイキがグリフィーJrのスイングのシルエットをロゴにするくらい、特徴的かつキレイです。
なんというか、腕の力でバットを振る感じではなく、腰(体幹)の力で振っているような感じです。
例えるなら、ハンマーやこん棒でボールを叩く感じではなく、切れ味鋭い日本刀でスパッとボールを切るような感じ。
そんなキレイなスイングが好きです。最近の選手にはいないかも。
サッカーだと、GKのジャンルカ・パリュウカ。
歴代のイタリアのGKには、パリュウカよりも実力的に評価されているGKが何人もいたと思います。
ディノ・ゾフ、ワルター・ゼンガ、アンジェロ・ペルッツィ、ジャンルイジ・ブッフォン、ジャンルイジ・ドンナルンマ等々。
でも、セービングのカッコよさ、特に横へ飛んだ時のキレイさではパリュウカが最高だったと思っています。特にサンプドリア、インテル時代のパリュウカには何度もシビれました。
ボクシングではリカルド・ロペスです。
試合運びの巧さやパンチの破壊力が際立っていましたが、動きがキレイだったのが私には印象的でした。
今だと井上尚弥選手も(ロペスとは違う動きだけれど)基本に忠実なキレイな動きだと思います。
真似できないから憧れるのかも
どの競技でも、好きな選手のキレイなフォームを真似てやってみるのですが、上手くできることはなかなかありません(苦笑)。
マラソンなどのレースではキプチョゲになったつもりで走るのですが、速さもフォームも全然…(泣)。
まぁ、そんなふうに真似できないからこそ憧れるのかもしれないし、見入ってしまうのかもしれません。
次の注目レースは、10月8日のシカゴマラソン。
ケルヴィン・キプトゥムが出走予定です。
キプトゥムが3レース連続で2時間1分台をやったら間違いなく怪物だし、人類初のマラソン公認2時間切り候補の筆頭になるでしょう。