「誰か止めてくれ~!」ジョコビッチの強さはまだまだつづきそう
2023年の全仏オープン 男子シングルスは、ノバク・ジョコビッチの優勝で終わりました。
グランドスラム通算23度目の優勝
トリプルキャリアグランドスラム達成(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の各3度以上優勝)
という大偉業も達成。
ジョコビッチのプレーを見ていると、まだまだ記録を伸ばしそうな気がしています。
36歳なのにすごい…(汗)。
好きではないけど(苦笑)、間違いなく強い
テニス界の「BIG4(またはBIG3)」の一人ですが、個人的にはロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルの方が好きです。
むしろジョコビッチは「う~ん…」という感じだったりします(苦笑)。
でも、強さはフェデラー、ナダルにまったく引けを取らないし、どのコートでも対応できるオールラウンダーとしては2人より上だと思っています。
フェデラー、ナダルから数年遅れて初めてのグランドスラム制覇をしたのですが(2008年全豪)、グランドスラムの歴代優勝者を見ていると、やっぱり全豪とウィンブルドンでの強さが際立っているなと感じます。
(ウィンブルドンではフェデラーも凄い)
今年の1月に私の弟が全豪オープンの観戦にメルボルンへ行ったのですが、2回戦と3回戦を見た時点で
「今回はジョコビッチが優勝する!」
と言っていました。
一人だけ違って見えたそうです。
相手が攻撃的なストロークを打ってそれを必死に拾っている守勢の状況でも、ジョコビッチだけは「とにかく打ち返す」のではなく、必ず「何かを狙っている」という返し方だったのだそうで。
シロウトの私にはその辺の意図は見えたり見えなかったりなのですが(苦笑)、テニスをしている弟には間近で見てそれがよく分かったそうです。
メルボルンから帰ってくるなり、
「ジョコビッチはすげぇ。すごかった」
を連呼していたので、強烈に印象に残ったのでしょう。
一番見たがっていたカルロス・アルカラスは欠場、ナダルは2回戦敗退で見られずに残念がっていましたが(笑)。
すごいと思うところが2つある
個人的にジョコビッチがすごいなと思うところは2つあります。
1つ目は大きなケガがないこと。
36歳になってもグランドスラムで優勝できるのは、これに尽きるかなと。
あれだけハードに動いて全身を使ってボールを拾いまくっても大きなケガをしていないのは、幸運なのかもしれないですが、いずれにしても強さのポイントだと思っています。
アンディ・マリーは5~6年前に股関節を痛めてからなかなか第一線に戻れないでいるし、フェデラーもキャリア後半は背中や膝のケガと長く戦っていたように見えました。
そしてナダルも身体のあちこちをケガしていて、来年をもって引退する意向とか。
大きなケガなく激しいプレーを続けられるのはただただ驚異です。
もう一つはスタミナオバケなところ。
5セットマッチと長丁場のグランドスラムのトーナメントで、ジョコビッチがしんどくて負けたという試合をあまり見たことがないように思います。
今大会も36歳であるにもかかわらず、決勝戦でもパフォーマンスが落ちずにプレーできていたのは驚きでした。
準決勝のアルカラス戦は「事実上の決勝戦」だと思っていましたが、先に身体が悲鳴を上げたのは20歳のアルカラスでした。
全仏の前の大会での疲労や小さなケガなどもあると思うので一概には言えないですが、全仏にしっかりコンディションを合わせて高いパフォーマンスを発揮するのはさすがだなと。
日頃のトレーニングも密度が濃いのでしょうし、食事などのコンディショニングも徹底しているのでしょう。
食事といえば、ジョコビッチはグルテンフリーなことが有名ですが、同時にヴィーガンでもあるそうです。
てことは、たんぱく質は肉や魚からではなく、豆類などから摂取しているのでしょうか?
そっちの方がいいのかなぁなんて思ったりしますが、肉・魚を断つというのはできそうにありません(苦笑)。
とにかく30代後半になってもスタミナ抜群というのはジョコビッチの強みの一つだと思います。
まだ勝ち続けそう
今回のジョコビッチ優勝で思ったのは、
まだまだいけるな
ということでした。
ケガさえなければ次のウィンブルドンも優勝候補でしょうし、全米オープンでも同じ。
ていうか、年間グランドスラムも可能なんじゃないかとさえ感じます(超難しいのは承知の上で)。
ただ、そろそろ「BIG3」に代わる若い選手が出てきてほしいです。
アルカラス、ルード、シナー、チチパス、メドベージェフ、ズべレフといった素晴らしい選手がいるので、「BIG3の終わり」を感じさせてほしいです。
個人的にはアルカラスとシナーに期待しています。