【祝 日本優勝】WBC2023の野球シロウトによる感想・雑感

雑感

日本の優勝に終わったワールド ベースボール クラシック（WBC）2023。

日本の試合は、国内球団との準備試合を含めてほぼ全て見たかもしれません。

普段NPBのペナントレースはそれほど見ないし（苦笑）、MLBもポストシーズンから本格的に見るのですが、やっぱり「国 vs 国」の勝負というのはどんなスポーツでも見ごたえがあり、注目していました。

 

しかし、今大会はこんなに面白いとは。

興奮も感動もして、素晴らしい大会でした。

 

 

MLB勢の出場はいろんな意味で大きかった

私が大会前から注目するようになったのは、ダルビッシュ有投手、大谷翔平選手らMLB勢が参加することになったことが大きいです。

NPBにも優れた選手は多く、NPB選手だけでチームを作ってもそれなりの強さだったと思うのですが、「優勝できるのか？」となると、ちょっと疑問でした。
MLB選手が多いアメリカやメキシコ、（敗退したけれど）ベネズエラやプエルトリコ、ドミニカあたりに勝つことができたかどうかはビミョーだっただろうなと。
選手によってはビッグネームに萎縮するかもしれないし、アメリカでは必然的にアウェイ感が強いし。
（それだけに大谷選手の決勝戦前の声掛けは素晴らしいと思いました）

実際の試合でも存在感は大きかったですが、試合以外の部分でも精神的支柱になっていたように思うし、宮崎キャンプの映像などをネットで見ていてもチームの雰囲気の良さが伝わりました。

 

決勝戦の最後の2イニングで「ダルビッシュ→大谷」という継投をしたのも、本人たちが「行きます」と言ったからのようで、もしかしたら

「若い投手にこの大勝負の命運やプレッシャーをすべて背負わせるわけにはいかない」

という配慮だったり

「逆転された場合はNPBの選手ではなく自分が責任を負えばいい」

という覚悟を持っていたのかなと思いました。
そう（勝手に）思うと、両選手の素晴らしさを一層感じます。

 

大会MVPには大谷選手が選ばれましたが、「裏」MVPには個人的にダルビッシュ投手を選びたいです。

宮崎キャンプ初日から合流して、若い投手・野手ともコミュニケーションを積極的にとり、「チーム（ラグビーで言うところのワンチーム）」を作った功績はダルビッシュ投手によるところが大きいはず。
大会中、全選手が楽しそうに、でも真剣に気負うことなくプレーしていたのが印象的でした。

 

MLB勢は全員評価を高めたのではないかと思います。

大谷選手は投打両方で「ここ一番」での勝負強さを証明しました。
ポストシーズンやワールドシリーズでも存分に活躍できることが分かったはず。
来季以降の契約がすごいことになりそう（笑）。

ダルビッシュ投手も味方選手に惜しみなく技術共有をしたり、コンディショニングなどのアドバイスもしていましたし、立ち振る舞いなどで範を示していたと思います。（試合ではまだ本調子ではなかったと思う）。
投手としての活躍のみならず、味方選手への好影響やチームの結束をもたらしていました。間違いなく。
長期契約を結んだパドレスは「間違っていなかった」と思えたのでは。

吉田正尚選手も、レッドソックスで本格的にプレーする前にあれだけの活躍をしたので、高額契約に見合う選手だと証明したと思うし、ボストンのファンの期待値も一層高まったのではないかと思います。

 

最高に面白かった

見ていて思ったのは、WBCが面白いのは「国 vs 国」で「一発勝負」だからなのかなと。

MLBやNPBの「球団 vs 球団」のリーグ戦・ポストシーズンももちろん面白いですが、「国 vs 国」の「一発勝負」という希少性が面白さを増幅させているように思いました。

 

特に、準決勝と決勝の2試合は最高に面白い試合でした。

 

大逆転の準決勝。

最後の最後に「そんな対決をそこでやる？」という大谷 vs トラウトの真剣勝負が待っていた決勝。

 

漫画や映画だと「それは出来すぎだよ」と鼻で笑ってしまいそうな展開がリアルで起こっていてしびれました。
（そう思っていたのは私だけではないでしょう）

 

ベストシーンを一つ選ぶなら…

いや、一つに選ぶの難しいです（苦笑）。

絞りに絞って2つだけ挙げるなら…

 

1つ目は、準々決勝日本 vs イタリアのオオタニサンのピッチング。

ほとんどのピッチングですごい声を出していました。
投手が声を出すぐらい全力で投げるシーンを見るのは初めてではないですが、オオタニサンがあんなに気迫のこもった声を出して投げるとは…。

驚きとともに、大会にかける意気込みの強さを感じて印象的でした。

 

2つ目は、準決勝日本 vs メキシコの9回裏のオオタニサン。

リードされている状況で初球を打って2塁まで進んだこともよかったですが、印象的だったのは2塁まで進んだ後。
鬼気迫る表情で味方選手を鼓舞していた姿がもう…かっこよすぎ。

LAのファンは、あんなオオタニサンを見たことないのでは？

もう最高にしびれました。

 

とにかく素晴らしい大会でした。
第1回大会、第2回大会の優勝時も同じように思いましたが（笑）、今回は記憶が鮮明なだけに、より素晴らしく感じているかも。

 

いやぁ～、野球も面白い！
久しぶりにそう思いました。

 

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す（あと2分ちょっと…）自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士　税理士
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