「レべチ」という言葉がぴったりだった4団体統一戦。4団体統一戦でレべチって…(汗)

ボクシング

昨日、ボクシング バンタム級4団体統一戦、井上尚弥 vs ポール・バトラーの試合を見ました。
あいにく会場ではなくネット観戦でしたが(苦笑)。

 

地力の差があまりにも大きく、

「あぁ、レべチってこういう時に使うんだな」

というヘンな納得をした試合でした(笑)。

 

 

圧倒的

井上尚弥選手の試合は、ほぼ全ての試合で相手とのレベル差があり、「紙一重の試合だった」というのはほとんどないように思います。
もちろんノニト・ドネアとの1戦目ではカットされたりするなどありましたけど、それでも試合全体を通して見れば試合を支配していたのは井上選手だったと思っています。

パンチの威力・破壊力、ディフェンス、スピード、攻撃の多彩さ、スタミナ、相手との駆け引き、相手を見切ることの全てにおいて常に相手に勝っているように感じます。
(打たれ強さだけは分からない。なぜならまだ相手のパンチをまともにもらったことがないから)

 

で、今回も圧倒的レベル差を感じました。
まぁ試合を見た人はそう思うでしょう(笑)。

バトラーが常にガードを上げて顔面をしっかり守っていたので倒すのに手こずった感じがしましたが、上下にパンチを打ち分けたり、ガードの上からでも強烈な右ストレートを連打したりしてガードをこじ開けようとしている時間がほとんど。

試合前からバトラーが勝つイメージが全然できず、それでも「勝負に絶対はない」と言い聞かせて慎重に試合を見ていたのですが、やっぱりレベルの違いが鮮明でした。

 

「あぁ、レべチって言葉はこういう状況なのね」

と思いました(笑)。

 

全盛期のロイ・ジョーンズJrみたい(笑)

7~8ラウンドだったと思いますが、井上選手がガードを下げ、しかも両手を後ろに組んでバトラーの攻撃を誘うシーンがありました。

その時に

 

「ロイ・ジョーンズJrじゃん(笑)」

 

と思いました。

そういえば全盛期のロイ・ジョーンズJrも、タイトルマッチでも相手とのレベル差が歴然で、自らコーナーに下がって「打ってこいよ!」と挑発したり、ガードを下げて顔を突き出して攻撃を誘ったり、両手を後ろに組んだりしていました。
ちなみに、両手を後ろに組んだ時は、相手がパンチを出した瞬間に右フックを合わせてダウンを奪っていました(汗)。

「相手とのレベルの違い」という意味では、今の井上選手は全盛期ロイを彷彿とさせる強さだと思いました。

 

バトラーはちょっと…

対するバトラーは、勝つ気があったのか分からない戦いぶりでした。

井上選手が両手をダラーンと下げて顔を突き出して誘ってもガードを上げたまま。
たまにコンビネーションで攻撃を出すけれど、深追いはせず。
対峙して「こりゃヤバい」と感じたからあまり攻撃できなかったのかもしれません。

 

11ラウンドまで頑張って耐えて、最終12ラウンドで全力攻撃…という作戦だったのかもしれないですが、そうだったとすれば「11ラウンドまで耐え抜く」というのが無理があったかもしれません。
というか、それしか勝ち目がなかったのかもしれない…。

 

バトラー陣営は試合前も試合後も井上選手のディフェンスに難があるとの指摘をしていましたが、どうでしょうね?
井上選手の攻撃が圧倒的すぎるので、ディフェンスでの一瞬のスキがあれば活路を見出そうとしていたのでしょうけど、昨日の試合でもバトラーの攻撃を誘いつつもスキはほとんど見せていなかったように思いました。

 

スーパーバンタム級も統一しそう

バンタム級ではドネアとの初戦以外は全てKOで勝利(しかも全てタイトルマッチ)。

もうバンタム級では無双でしょう。これ以上証明するものはない。
スーパーバンタム級に階級を上げるのは自然な流れかと。

 

で、昨日の試合後にバトラーがイノウエはスーパーバンタム級では苦戦するだろう、みたいなコメントをしていたようですが、どうでしょうね?

たしかに相手のパンチは重くなるし、打たれ強さも上がるのでしょうけど、井上選手のパンチ力はすでにフェザー級チャンピオンクラスだと思います。昨日のバトラーもガードの上からもらっていてもツラそうだったし(汗)。
さらに、スピードはバンタム級でもレべチ。まだ2階級下のフライ級ぐらいの速さはあるんじゃないかと。

個人的には、むしろ現スーパーバンタム級のチャンピオン(ムロジョン・アフマダリエフとスティーブン・フルトン)に

「井上戦は厳しい戦いになるよ」

と忠告したい感じです。
2人ともまだ無敗なんですけどね(笑)。

 

ノンタイトル戦を1試合経てからベルトを獲りに行くのか、どっちに先に挑戦するのか、などまだ分からないですが、スーパーバンタム級でも4団体統一は十分いけると思いました。
苦戦するとするなら、フェザー級からじゃないかな?とも。

 

現段階では「アジア人史上最高のボクサー」はマニー・パッキャオだと思っていますが、もしかしたら将来は井上選手がその座を奪うんじゃないか、という期待もしています。
そのぐらいすごいボクサーです。
改めてそう思いました。

 

ちなみに、現段階で井上選手唯一のダウンは、大晦日の『笑ってはいけない…』でのチ○コマシーン。
ボクシングだとローブローですけどね(笑)。

 

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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