ちばアクアラインマラソン2022出走記② 「ふくらはぎさえ平気なら…」大苦戦の末に完走
(①のつづき)
ふくらはぎに不安を抱えながらも、テーピングをした上にカーフスリーブを装着するなどの出来る限りのケアをしてレース本番に臨みました。
設定ペースを前週の横浜マラソンから10秒/kmほど落としてスタートし、序盤は痛みなども発生せず順調な滑り出しでした。
が、それは序盤だけでした……。
アクアラインからの眺めは往路と復路で違った…
特に痛みなどなく淡々と9km地点まで進み、アクアラインに入りました。
4年前に初めて走った時はあまりじっくり周りを眺めなかったのですが(そんな余裕がなかった…)、今回は気を紛らわす意図もあり(笑)アクアライン上では外を広く眺めるようにしました。
眺め最高♪
映画『The Matrix Revolutions』のマシンシティでの戦いの中で、ホバークラフトで一瞬だけ雲を突き抜けて空に出た時のトリニティのセリフ
「…beautiful……」
がアタマに浮かびました(笑)。
このシーンのセリフ。
天気もよく、風も強く吹いていなかったので、素晴らしい眺めでした。
富士山は見ることができなかったですが(手前に雲がかかっていた)、東京スカイツリーや六本木ヒルズ、ランドマークタワーなどを見ることができました。
走らないと味わえない素晴らしさです。
このままふくらはぎの痛みがなく最後まで走れればよかったのですが、そうはいきませんでした(苦笑)。
海ほたるで折り返す手前の14kmあたりから、1週間前の横浜で味わったふくはらぎのイヤ~な違和感がきました。
アクアラインの起伏のある道ではあまり無理しないように(ふくらはぎに力が入らないように)気をつけていたのですが…。
「ヤバい!このまま走り続けたら、ふくらはぎの筋繊維がブチンと切れるかもしれない」
という恐怖心が出てきました。
ランニング中ではないけれど、肉離れを一度経験しているだけに。
海ほたるで折り返してからは、アクアラインからの眺めを全然楽しめなくなりました(泣)。
28kmは恐怖との戦い
レースの3分の1の段階でふくらはぎがヤバくなり、残り3分の2(≒28km)は痛みに近い違和感と、それ以上に恐怖との戦いでした。
「恐怖」というのは、「ふくらはぎにヘタな力の入れ方をしたら、筋繊維がブチンと切れちゃうんじゃないか」というやつ。
その時点でレースは即終了だし、レース後しばらくランニングも出来なくなる。いや、日常生活にも支障が出る。
そんな「恐怖」でした。
ヤバいなと思いつつも、即リタイアするつもりも毛頭なく、「行けるところまで行くか!」と決めてアクアライン区間を走り切りました。
さすがにペースも当初設定から10~15秒落とすことになりました。
そして、この時点で「2週連続サブ4」の目論見がアヤシくなってきました。
中間点を過ぎてからは、さらに痛みに近い違和感が強まり、「マジでヤバいかも…」という更なる恐怖に襲われました。
途中、「救護所」があったり、救急救命士さんがスタンバっているのを見かけたので、何度か助けを求めようかと思いましたが、どうにか思いとどまりました(笑)。
「2週連続サブ4」ならず(泣)
33kmあたりからの長い上り坂でさらにペースが落ち、もはやサブ4は厳しくなりました。
私自身のマインドもサブ4どころではなく、「とにかくふくらはぎが筋断裂せず完走できればいい」という感じになっていきました。
最大限ふくらはぎに負荷がかからないような走りを心がけ、どうにか(本当にどうにか)フィニッシュすることができました。
フィニッシュの瞬間は安堵感しかありませんでした。
タイムは4:03:01(ネットタイム)。
ふくらはぎが筋断裂せず完走できたことは喜びたいけれど、「惜しくもサブ4ならず」なタイムだったため、
「ふくらはぎさえ平気なら…」
という悔しさも後から湧いてきました。
2週連続でフルだったとはいえ、両方ともサブ4でフィニッシュする自信を持って臨んでいました。
しっかり走り込んで準備してきたし、実際横浜マラソンでも「30kmのカベ」や「35kmのカベ」をあまり感じることなく走れました。
逆にふくらはぎに問題がなければそれなりのペースで走ることになり、「カベ」を感じたのかもしれませんが(笑)。
とはいえ直前にふくらはぎを痛めたのはシンプルに調整の失敗なので、反省しなければならないですけどね。
いずれにしても、2週連続フルマラソンの挑戦は貴重な経験になりました。
フルマラソンの経験者はそれなりにいるでしょうけれど、「2週連続」の経験者はグッと少なくなるのではないかと(サブ3より少ないかも?)。
そもそもそんなしんどいことをやろうと思わないでしょうし(苦笑)。
2週連続フルは、また機会があれば挑戦してみたいと思います。
2週連続のスケジュールで2つ当選するという、自分には厳しい条件がありますが(苦笑)。