大物ランナーのレースはやっぱり見ていて楽しい
週末にイギリスのロンドンで「The Big Half」というハーフマラソンのレースがあり、YouTubeで中継を見ました。
たまたまライブ中継をやっていたので見たのですが(笑)、やっぱり大物ランナーが走るレースを見るのは楽しいなと思いました。
速さに圧倒されるけれど、刺激にもなります。
ファラー健在
レースはモハメド・ファラーが優勝しました。
タイムこそ1:01:49とそんなに速いものではなかったのですが(タイムだけで見れば日本人ランナーでも勝てそうではある)、勝負強さというかスパートを仕掛けるタイミングの絶妙さが見られました。
しばらく様子を窺うように先頭集団で並走して、49分過ぎに(17km過ぎ?)4人の集団から抜け出して一気に突き放しにかかっていました。
誰もファラーに追走はできず、そこから約12分間はファラーが独走する形になりました。
持っていたエンジン(脚)や体力に違いがあったのでしょうけど、比較的長いスパートでも全然いけるんだなぁと、39歳というファラーの年齢を確認して改めて凄さを実感しました。
5000m走や10000m走のトラックレースではラスト1周(400m)の速さに絶対的な強さを持っているイメージでしたが、4km以上の長めのスパートでも強いんだなぁと。
トラックレースでは年齢的にもう厳しそうだけれど、ハーフ以上の長いロードではまだ第一線で勝負できそうだという期待感も持ちました。
フォームがきれいでかっこいい
ファラーの走りでいいなと思うのは、フォームのきれいさです。
上半身の力が抜けていて(リラックスしていて)それでいて長めのストライドで余裕のある感じが漂っているところが好きです。キプチョゲもファラーとはちょっと違うけど、余裕のある感じがするのは共通しているかなと。
ケネニサ(・ベケレ)のようなダイナミックなフォームも好きなのですが、真似できたらいいなと思うのはキプチョゲとファラーかなと。
真似できないですけどね(苦笑)。
ロンドンマラソンは楽しみ
今回ファラーは、10月のロンドンマラソンの前哨戦のような位置づけでレースに参加したようです。
なので、あまりタイムにはこだわらず、レース感覚の確認や勝負すべきタイミングで仕掛けにいくための調整を兼ねていたのかもしれません。
そう考えれば、ロンドンマラソンにも期待できそうです。
ロンドンマラソンといえばケネニサも参加予定だし、日本から鈴木健吾選手も参加の予定です。
ケネニサが先頭でガンガン引っ張って、ファラーと鈴木選手がそれについていく展開になると予想しています。40kmあたりまで誰かが独走していなければ(集団状態なら)すごく面白いレースになりそう。
ケネニサもファラーもラストスパートがハンパない速さなので、それを見てみたいです。