「ウシクvsジョシュア2」は予想が難しい。勝ってほしいのは100%彼だが・・・
今週末にWBA・WBO・IBFの3団体統一ヘビー級タイトルマッチ、オレクサンドル・ウシク vs アンソニー・ジョシュアが行われます。
今回は予想が難しいです…。
再戦
再戦になります。
去年9月に第1戦が行われ、クルーザー級からヘビー級に階級を上げたウシクが果敢な攻撃と巧みなディフェンス、フットワークで王者ジョシュアを退けました。
2人が並ぶと明らかに体格差があるので、「ウシクは苦しいだろうなぁ…」と予想していたのですが、ウシクが勇敢に攻撃を仕掛けていたのが印象的でした。
(それと同じくらい「ジョシュア何しとんねん!」と思いましたが (^^;))
第1戦のカードが組まれた時点でジョシュアにリマッチ権が付与されていたので、それを行使する形なのでしょう。
体格で劣る相手に負けて悔しいはずですからね(苦笑)。
リマッチは1戦目と同じような展開にはならないだろうと思っているので、今回の再戦は前回を参考にはせずフレッシュな視点で見ることになりそうです。
ウシクのブランクとジョシュアのリマッチでの強さ
今回のキーポイントは↑この2つかなと思っています。
ウシクは今年3月に1ヶ月ほど、ウクライナ軍のキーウ領土防衛隊に入隊していました。
1カ月だけのブランクとはいえ、ボクシングとは関係のない緊張とストレスが絶えない環境下にいたわけで、影響がないということはないと思っています。
4月からトレーニングを再開したとして4か月ぐらいは期間が確保されていますが、ジョシュアが前回の敗戦から10カ月ほどリマッチに集中してきたことを考えると、ちょっと不利な感じもします。
一方のジョシュアはアンディ・ルイスとの2戦(1戦目TKO負け、2戦目判定勝ちでリベンジ)でリマッチの強さを見せたように思います。
アンディ・ルイスとの1戦目は、最初にダウンを奪ったにもかかわらず、直後に逆にダウンを奪われてからはチャンピオンらしからぬ脆さを感じました。けれど、2戦目はリーチ差・体格差を生かしてルイスのパンチが届かない距離を確保して堅実な試合運びに徹していました。
「こんな試合をされたらウシクも厳しいかも…」と思うような感じでした。
そんなわけで、今回は必ずしも「ウシク有利」とは言えないように思います。
ジョシュアが1戦目と同じようにビビり気味だったらウシクに勝機がありますが。
勝ってほしいのはウシク
予想は非常に難しいのですが、勝ってほしいのは100%ウシクです。
ウシクがウクライナ軍から離脱して試合に出ることにしたのも、こんな経緯があったそうで(ソースはこちら)。
「本当は私たちの国、私たちの街を離れたくなかった。しかし、戦争で負傷し、リハビリを受けている兵士のいる病院を訪れたら、彼らに母国のために、誇りのために戦うよう頼まれた」
「私の親しい人たち、友人、親友の多くが今、最前線で戦っていることを知っている。今、私がしているのは、彼らのサポート。この試合で、彼らに何か喜びを感じてもらいたいと思った」
「私はそこ(領土防衛軍)にいたとき、毎日、神に祈り、『どうか神様、誰にも私を殺させようとしないでください。どうか誰にも私を撃たせないでください。そして、私が誰かを、他の人を撃つことがないようにしてください』とお願いしていた」
こんなエピソードを知ったので、ウシクを応援せずにはいられなくなります。
見た目はちょいワルでイカツイ感じがするのですが(苦笑)、素晴らしい人格だなと感じます。
(一方のジョシュアは、見るからに育ちのよいナイスガイな感じがします)
ジョシュアのファンには申し訳ないですが、今回もウシクに勝ってもらいたいです。
KOでも判定でもどっちでもいいです。