レアル14度目のCL制覇。意外だっだり流石だったり思ったこと
2021-22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグは、レアル・マドリーの14度目の優勝で幕を閉じました。
ノックアウトステージに入ってからPSG、チェルシー、マンC、そしてリバプールに勝っての優勝なので、文句のつけようがありません。地力と勝負強さを併せ持っていたからこそ優勝できたのでしょう。
リーガ制覇との2冠達成と、終わってみれば素晴らしい結果でしたが、シーズン開幕時点ではレアルに対しては正直「?」でした。
ポジション別に思ったところを書いてみました。
GK
今やティボー・クルトワが不動の正GKですが、3連覇したジダン監督時代はケイロール・ナバスが正GKでした。
個人的にはナバスの方が好きだったし、ベテランの域に達しているとはいえまだしばらくは世界トップレベルを維持できると思っていたので、「クルトワIN、ナバスOUT」の時は正直残念でした。
ただ、やっぱりクルトワも世界トップクラスの実力者。
好セーブを連発するし、体格が抜群に優れているので、まあ盤石でした。
今回のCL決勝での前半20分のマネのシュートは、クルトワだから防げたと言っていいでしょう。
あの長身とリーチで俊敏な反応ができたからこそボールに触れたのだと思いました。他のGKなら決められていたでしょう。ノイアーやアリソン、オブラクでも(触ることができてもゴールに入っていたと思う)。
クルトワはまだ30歳。
あと5年はレアルの不動の正GKとして君臨するでしょう。
DF
今季のレアルで一番マズいなと思っていたのはDF、特にCBでした。
バイエルンからダビド・アラバが加入したものの、シーズン開幕前にセルヒオ・ラモスとラファエル・バランという最強CBコンビが揃って退団したので、「これは厳しいなぁ…」と思っていました。穴が埋まってないじゃん、と。
それがそれが、エデル・ミリトンとのコンビが相性が良いようで、「あちゃ~」という崩壊はほとんどなかったのではないかと(ゼロでもないけれど)。
レアルが負けるならDFの崩壊が敗因になるだろうと思っていましたが、逆にそれがなかったのが勝因の一つだと思いました。
MF
クロース、カゼミーロ、モドリッチは、ジダン監督の3連覇時代は「世界最高のトリオ」と呼べる存在でしたが、今もなお素晴らしいトリオでした。
この7年間、ずっとこの3人が定番で、「この3人が揃っていれば、まぁ中盤は大丈夫でしょ」みたいな感じでした。
まだ大丈夫そうですね(笑)。
トリオ最年長のモドリッチは36歳と体力的な衰えが気になるところですが、スタートから動ける間はこの3人に任せて、残り時間を若手(バルベルデとかセバージョスとかカマヴィンガとか)に交代するという形で今後も十分いけるでしょう。
個人的にはイスコにも活躍してほしかったけれど、う~ん…この3人がいると仕方ない。攻守のバランスという点で、どうしても3人にはかなわないなと。
他のチームでプレー機会をもらう方がいいなと思いました。
まだ輝ける選手だと思います。
FW
ヴィニシウス、ホドリゴの若いブラジル人コンビの活躍が光りましたが、なんといってもベンゼマでしょう。文句なしチームMVPかと。
2013-14シーズンあたりから大化けするかもしれないし、化けずに終わるかもしれない(笑)と思っていましたが、大化けしました。
CR7が移籍してからは、「レアルのエース」と言える存在になっています。
年齢とともにプレーの幅が広がっている感じがするし、器用でポジショニングもいい。
個人的にはレヴァンドフスキより高く評価しています。
そして、レアルに何か物足りなさがあるなぁと思っていたら、「背番号7」でした。
ベンゼマの大化けはどちらかというと「意外」の部類に入りますが、もっとも「意外」だったのはアザールの沈黙でしょう…。
ケガなのか何なのか原因はよく分からないですが、レアルではこれまでずっと今ひとつ。チームには溶け込んでいるように見えますが。
レアルには7番が常にスタメンでいてほしいなと思っているので(ブトラゲーニョ、ラウール、C・ロナウドがそうだったように)、来季は今までの不振を帳消しにするぐらいの活躍をしてほしいです。
来季は期待少なめで
今季は素晴らしい成績で終わりましたけど、来季の連覇は非常に難しいと思っています。
まだ今季が終わったばかりなのですが(笑)。
ワールドカップがあったり大物選手の動向が流動的だったりして不確実なことが多いですが、CL優勝を狙うチームは間違いなくレアル対策を徹底的に考えると思います。
なのであまり期待は大きく持たず、今季と同様楽しく見たいなと思っています。