【東京マラソン2021出走記】レースに向けたトレーニングで試してみたこと

ランニング、マラソン,学び

東京マラソン2021出走記の最終回。

 

今回はトレーニングでもある種の「実験」をしていました。

結果に対して「これこそが正解!」とは必ずしも言えないですが(人それぞれなはず)、自分には良さそうだと感じたので今後も継続していこうと思いました。

 

 

トレーニングでやってみたこと

今回のレースに向けたトレーニングは、以下の方針で行いました。
(順番・番号に意味はなく、以下に結果等を書く際の便宜のために書いています)

 

1.レース6週間前から気合いを入れたトレーニングを行う。それまでは心拍数を一定以下にコントロールした(ジョグレベルの)ランニングのみにする

2.30km以上のランニングを3回行う(これまでは最大でも2回だった)

3.レース1週間前はトレーニングを抑え、前日は完全オフにして充電に充てる

4.レースに向けたトレーニング期間は、走りながらの音楽ナシ

 

結果と考察

1.について

先日読んだ本『最高のランニングのための科学』を参考にしてみました。

毎日メリハリなく必死なトレーニングをしても疲労が溜まっていく一方なので、真剣なトレーニングはレース4~6週間前からやればいいとの内容だったので、そのまま実践してみました。

 

実際にやってみて、「たしかにメリハリがあるのはいいな」と思うのと同時に、「2週間ぐらい「ジョグレベル→本格トレーニング」の移行期間があってもいいかな」と感じました。

 

6週間前ちょうどから「さぁ本格的にやるぞ!」といざ始めても、初めのうちはペースのギャップ(遅い→速い)に戸惑いと違和感があり、「おいおい大丈夫か?」という不安を感じたものでした(すぐに慣れていきましたが)。

2週間くらい、徐々にペースを上げていく(心拍数も徐々に上げていく)期間を設けると良さそうだなと感じました(自分の場合)。

今後はレース2ヶ月前(≒8週間前)からトレーニングレベルを上げていくという方針にしてみようと思っています。

 

なお、レース後の疲労は肉体的にも精神的にもにすでにとれていて、レース3日後からランニングを再開しています。
とても気持ちよく(笑)。

 

2.について

30kmといっても、レースペースよりも45秒~1分ほど遅いペースで走りました。

42kmへの適応を考えるなら3回よりも多い方がいいのでしょうけど、1回しかやらないよりは明らかに3回やってよかったと感じました。

 

1回目走ってみて、「あと12kmいけるのか?」という不安を感じ、

2回目の後は、「もう3km走ってみて感触を掴んでみようか?」とおまけの3kmを走り、

3回目の後は、「うん。42km大丈夫そうだな」という手応えを掴んで、

 

という感じで、少なくとも完走はできるという自信が得られました。
(タイムはその時次第(^^;))

 

これも今後続けていこうと思っています。
(35km、あるいは40km走を一度入れてもいいかもしれない)

 

3.について

今まではレースの3日ぐらい前までけっこう追い込んでいました。

ただ、もう若くないので(苦笑)十分な回復期間も必要だよなということで、1週間前にハードトレーニングを終えて、レース前の1週間は距離もペースも軽めにしました。

 

結果的に良かったように思いました。
少なくともレース当日にカラダはしっかり充電されていた感じがしたし、精神的にも「やるぞ!」という気分でみなぎっていたし。

肉体面の「充電」と同じくらいメンタル面の「充電」にも役立ったと感じました。

 

4.について

ランニング中の音楽をやめてみました。

今までは「音楽を聴いてないと退屈になっちゃうかなぁ?」と思っていたのですが、今回はトレーニングの間ずっと自分のカラダの感覚に意識を集中させていました。

 

一歩一歩の足の感触や負荷のかかり具合
腿の上がり具合
腰の捻り具合
腕の振り
肩甲骨の動き
アタマが動いていないか
上体が左右にブレてないか
前かがみ、あるいは反り気味になっていないか
視線が下に落ちていないか
呼吸のリズムは安定しているか

等々。

 

そういったことに意識を向けていると、退屈することはなく、むしろ「音楽をかけると邪魔になっちゃうな」ということに気づきました。

 

そんなわけで、ランニング中は今後も音楽は聴かないことにしました。
まぁ仕事や買い物などの移動中に音楽は聴けるのでいいかなと(笑)。

 

「実験」はつづく…

今回は↑のようなことを試してみたのですが、レース後にまた

「あ。今度はこういうのやってみようかな」

というのが出てきたので、やってみようと思っています。

 

トレーニング方法やアプローチに「こうだ!」という絶対的なものはないのだと思うので、こういった「実験」はレースに参加している限りつづくことでしょう(笑)。

そして、「あ。今度はこういうのやってみようかな」というものが出てくるということは、レースで走ることもまだまだ続けていくでしょう(笑)。

 

今まではレース後1~2週間ぐらいは惰性でランニングしていましたが、今回はすでに高いモチベーションで走れています。
なんなら今週末にハーフマラソンのレースで走ってもいいくらい(笑)。

なぜかはよく分からないですが、もしかしたら「東京マラソンを走れた」という14年目の悲願が達成されたことが要因なのかもしれません(笑)。