普段のランニングのペースを変えてみたら興味深い変化が起きた
日頃行っているランニング。
ある本(↓)を読んで「なるほど」と思い、しばらくペースを変えて走っていたら、自分のカラダに興味深い(良い)変化が起きました。
ゆっくりチンタラ走るようにしてみた
↑の本を読んだのがきっかけです。
最初はタイトルだけ見て「速く走る方法が書いてあるかもしれない」という興味本位で買ったのですが(笑)、読んでいくうちに「速く走ること」以前に大事なことがたくさん書いてあって、いろいろ学ぶことができました。
「大事なこと」というのは、
・姿勢
・生活スタイル
・食事
・歩き方
・ランニングフォーム
・日常のトレーニング強度
・睡眠
等々です。
レース前の準備なども書かれていましたが(これも参考になりました)、日常の部分は今すぐできるので早速取り入れるようにしました。
その中で、普段のランニングで一生懸命ハイペースで走るのはNGだということが分かりました。
走るペース(強度)によって有酸素運動/無酸素運動になるというのはよく言われますが、「ちょっとだけ頑張っている」ペースであっても「無酸素」か、「無酸素+有酸素」の状態のようで、本来の有酸素運動によって得られるはずのメリットが全然、もしくは十分に得られていないようなのです。
詳細は本に書いてあるのでここには書きませんが、一部だけ抜粋すると、こんな感じです。
「毎日のトレーニングの目標は、有酸素ゾーンにとどまりながら、この閾値に近い状態を維持することだ。そのために使用できるシンプルなフィードバックツールとして、呼吸数が増えた場合や、鼻呼吸ができなくなった場合、運動強度を1段下げてみるといい」
「ほとんどのアスリートにとって、大会前6週間の高強度トレーニングは、パフォーマンスレベルをピークに達するまでの最大許容トレーニング期間だと考えられる。それ以降は、ランナーが無理をしたりトレーニングをしすぎたりしてパフォーマンスレベルは下がりかねない。」
「多くの人は高強度の“限界に挑む”ワークアウトのほうが低強度のワークアウトよりも体が鍛えられ、健康になると信じている。一時的には効果があるかもしれない。だが、それは筋肉内に有害な酸性環境をつくり出し、私たちが求める有酸素能力の開発を阻害することがある。」
「“No pain, no gain”方式を支持する人たちは高いレベルのパフォーマンスを維持できない。アーサー・リディアードが言ったとおり、“Train, don’t strain”だ。」
本の中にはビビる内容も書いてありましたが、自分の普段のランニングのペースが速すぎだった(気合い入れ過ぎ)というのがよく分かり、これを読んでから(3週間ほど)ゆっくり走るようにしました。
安静時心拍数が!
ゆっくり走るようにしてから、興味深い変化が見られました。
フィットネストラッカー(Fitbit)で計測されている安静時心拍数がどんどん下がっているのです!
高めだった頃は若干鼻づまり気味だったことも要因なのかもしれないですが(苦笑)、計測されている数値が目に見えて下がっているし、普段たまにチラ見する心拍数も少なくなっているので、平時の心肺機能が良くなってきているのではないかと。
速く走れるようになっているかはまだ分からないですが(笑)、健康上はうれしい変化です。
カギは心拍数のようだ
本を読んで実践してみたのは、普段のランニングで意識する数字を変えたことです。
具体的には、ペースやタイムではなく、心拍数。
本の内容に従って、自分の年齢に応じた最大有酸素心拍数以内に心拍数をコントロールして走るようにしました。
それまでのランニングのペースよりだいぶ遅くなるので初めは違和感がありましたが、走ってみるとラクで、心肺にも脚にも疲れが残らない感覚になっています。
時間さえあれば毎日20kmぐらいいけるぞ、みたいな(笑)。
気分よくリラックスして走れるので、年明けからの10日間(正味6日)で90km走れました。
(最近は月間で100km前後なのですが…(^^;))
調子が良さそうなので(心なしかカラダが軽くなった感じもする)、もうしばらくこの感じで走ってみて、東京マラソン6週間前ぐらいになってから速いペースのトレーニングを混ぜていこうかと思っています。
ココでは本の中の日常のランニングについての部分だけ書いていますが、生活スタイルや歩き方、食生活、睡眠などについても改善の参考になる内容が書かれてあり、読んでよかったです。
市民ランナーだけでなく、
「これから走ろうかな」
「ダイエットしたいな」
「ウォーキングでもしようかな」
といった人の参考にもなるんじゃないかと思います。