「一番好きなGK」は「史上最高のGK」ではないけど、それでもいい

サッカー

サイトのプロフィールに好きなGKを10人挙げています。
この中には「史上最高」にもノミネートされる選手もいると思います。

でも、私の「好きなGK」は能力順ではありません。
よって、「一番好きなGK」と「史上最高の(と考える)GK」は一致していません。

 

 

「一番好きなGK」は30年間変わっていない

私の一番好きな(好きだった)GKはジャンルカ・パリュウカです。
30年間変わっていません。

 

記憶が確かなら、パリュウカが「世界最高のGK」と評されたことはほとんどなかったかと。
同時代にペーター・シュマイケルやミシェル・プロドーム、ホセ・ルイス・チラベル、アンジェロ・ペルッツィ等がいたので、「世界トップクラスの一人」には挙がっても「世界最高」と評価されることはなかったと記憶しています。

 

でも一番好きでした。

それまでは、フランシスコ・ブーヨやリナト・ダサエフ、ジャンマリー・プファフ、ハンス・ファンブロイケレン、ハラルト・シューマッハー、ボド・イルクナー、ワルター・ゼンガ等々、好きなGKが何人もいましたが、ちょうど30年ほど前にパリュウカに固まりました。

 

1990-91シーズンのセリエA でサンプドリアが優勝した時の正GKでした。
(当時は現イタリア代表監督のロベルト・マンチーニが主将でした)

シーズン終盤のインテル戦(@スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)がTV放映されていて、当時はインテルGKのゼンガに注目していたのですが、この試合のパリュウカが神がかっていました。
(個人的に「神がかる」という言葉は極力使わないようにしているのですが、この時は本当に「神がかって」いました。)

5点ぐらい守ったのではないかと。
ローター・マテウスの弾丸FKとPKもストップ。2度(だったかな?)あった1対1の場面もセーブ。
完封でした。

この試合で「コイツはすごい!ゼンガの次のイタリア代表正GKだろう!」と思ったら、本当にそうなりました。
それから現役を引退するまで、ずっと注目しつづけました。

 

安定感では当時のシュマイケルやプロドームの方が良かったでしょうし、同じイタリアのゼンガやペルッツィにも劣っていたと思いますが、パリュウカが神がかった時のインパクトがあまりにも強烈で、未だに上回るGKが現れていないのです。

もちろん、パリュウカの後に出てきたブッフォン、チェフ、カシージャス、ノイアーや、現在世界トップクラスのオブラク、アリソン、ドンナルンマ等々も、パリュウカより能力的に優れていると思います。

でも少年時代、特にGKをやっていた頃に憧れを抱いていたパリュウカよりも好きになりそうなGKはいないし、これからも出てこなさそうです。
(ちょっとだけドンナルンマには期待しています)

 

久しぶりに見ても変わらなかった

最近久しぶりにパリュウカのセーブ集をYouTubeで見たので、ふとこんなことを(↑)思いました。

パリュウカが「世界最高」と言われたことはないし、「歴代ベストGKランキング」みたいなものを作っても、上位30人以内に入らないかもしれないですが、それでも

パリュウカはやっぱり最高のGKだ

と、私は思っています。

誰が何と言おうと(笑)。