「やっぱりメイウェザーはすごい!」と20年前の試合を見て改めて思った

ボクシング,日常の出来事

休憩中にYouTubeを開くと、チャンネル登録していた『Top Rank Boxing』のチャンネルに「ON THIS DAY」としてフロイド・メイウェザーJr. vs ディエゴ・コラレスの試合がUpされていました。

今からちょうど20年前の試合。
コラレス戦が20年前だったことに驚きでした。
「自分も歳をとったものだ」と改めて感じます(苦笑)。

 

そんなことはさておき、この試合に思わず見入ってしまったのですが、思ったのは

「やっぱりメイウェザーはすごい!」

ということでした。

 

 

ウェルター級に上げる前まで戦績は「ほぼ」完ぺき

このコラレス戦はスーパーフェザー級での試合でした。
メイウェザーが制覇した5階級のうち、最初の階級です。

けっこう久しぶりに見たのですが、まあすごい!
上背が大きく、前に出てプレッシャーをかけまくるコラレスを相手に、「完ぺき」と言ってもいいパフォーマンスでした。
コラレスも当時無敗だったのですが(!)、実力差をはっきり感じる勝ちっぷりでした。
(実際にYouTubeで見ることをおすすめします。マジですごい!)

 

見ながら「若かった頃はKOが多かったはずだよなぁ」と思いメイウェザーの戦績を見返してみたところ、ウェルター級に階級を上げる前と後で違いがあることに気づきました。

2006年4月のザブ・ジュダー戦がウェルター級最初の試合だったかと思いますが、その前と後でこんな感じ。

【スーパーフェザー級~スーパーライト級戦績】
35戦 35勝 24KO

【ウェルター級~スーパーウェルター級戦績】
15戦 15勝 3KO

キャリア全体で見ると、50勝のうちKOが27なのですが、そのほとんどを最初の3階級でやっていました。
この最初の3階級(スーパーフェザー、ライト、スーパーライト級)は、ほぼ申し分ない戦績だったなと改めて感じました。

 

唯一、ダメ出しするならば、ホセ・ルイス・カスティーリョとの第1戦の判定はビミョーだったという点。
当時WOWOWで見ましたが、「これ、負けたんじゃないか?」と本気で思いました。
百歩譲って「3-0はないんじゃないか?」とも思いました。

それ以外は文句のつけようがなかったです。

 

「判定ばっかり」はキャリア後期の話

メイウェザーに対しては、

「判定ばっかりじゃん」
「KOがないじゃん」
「ペチペチ当ててるだけじゃん」
「ガンガン打ち合わないじゃん」

といった批判的な(辛辣な)コメントをネットで多く見ますけど、そんな人はキャリア前半のメイウェザーを知らないんだろうなと思っています。

 

階級を上げると、体格の大きな選手を相手にしなければならなくなります。
試合前日の計量時に同じ体重だったとしても、翌日(当日)の体重は5kg以上違うこともありえます。

パンチの重さも「メイウェザー<<<相手」となるので、倒すのは難しくなるのです。

 

メイウェザーは「50戦全勝」というのもすごいですが、対戦してきた相手もハンパじゃないです。
ウェルター級以降で対戦した大物選手を挙げると、

オスカー・デラホーヤ
リッキー・ハットン
ファン・マヌエル・マルケス
シェーン・モズリー
ミゲール・コット
サウル・”カネロ”・アルバレス
マニー・パッキャオ

と、錚々たる顔ぶれです(と思っています)。
文句のつけようがないキャリアなのではないかと。

 

「キャリア後半に判定多い」はパッキャオも同じ

メイウェザーとの対比でパッキャオが出てくるのを見るのですが、パッキャオもウェルター級に上げてからは苦戦しています。

ウェルター前(スーパーライトまで)は「54戦 49勝3敗2分 37KO」ですが、ウェルター級以降は「17戦 13勝4敗 2KO」です。

パッキャオでも、階級を上げたキャリア後半は「KO量産」というわけにはいかないのです。
(メイウェザーより攻撃的で、エキサイティングな試合が多いのは確かですが)

 

結論:やっぱりすごい

私は「判定上等」気質なところもあるので(笑)、やっぱりメイウェザーは偉大なボクサーの一人だと思っています。

「判定ばっかり」になったキャリア後半の試合を見ても、パンチをかわす身のこなしだけでなく、距離感や危険察知能力、一瞬のスキも逃さずカウンターを当てるところなど見所が多いです。自分がボクサーだったら、マネしたくなるスキルばかりです。

 

コラレス戦を久しぶりに見て、メイウェザーのすごさを再確認しました。

今年、YouTuberのローガン・ポールと対戦するとか、日本で試合をするとか言われていますが、実際にやるのなら楽しみにしたいです。