2020年スポーツ10大ニュースを独断で挙げてみた
大晦日のRIZINとボクシング以外は、2020年のスポーツはほぼ終了したかと。
そこで、私の独断で2020年のスポーツ10大ニュースを挙げて、2020年を振り返ることにしました。
1.新型コロナ禍で延期 or 中止
2020年で一番大きかったのは、やっぱりこれかなと。
東京オリンピックもEURO(サッカー欧州選手権)もコパアメリカ(サッカー南米選手権)も延期になりました。
(「延期」は2020年12月28日現在)
延期または中止になった大会を挙げればキリがないです…。
私自身も、2月の東京ベイ浦安ハーフマラソンを最後にレースなし。
今季(~来年春)はノーレースです。
レースがないことに対してはすでに切り替えていますが、ここまで世界的なパンデミックになるとは、去年の今頃の私は想像だにしませんでした。
1年前の自分に「これからの1年はこうなるぞ」と教えても信じてくれないでしょう(苦笑)。
今思うのは、
・ラグビーワールドカップ日本大会が2019年でよかった
・キプチョゲの2時間切り挑戦が2019年でよかった
・東京マラソン(後述)がエリートランナー限定ながら開催できてよかった
です。
2.コービー・ブライアント死去
振り返ると、「今年のことだったんだなぁ…」という感じです。
まだ新型コロナ禍が本格化する前のことでした。
現役時代はそんなに好きだったわけではなかったけれど、ショックでした。
知る限り、(体格やプレースタイル、統率の仕方を含めて)マイケル・ジョーダンに最も近かったプレーヤーだったと思っています。1試合81得点とか、引退試合で60点とか、とんでもない記録も残しています。
バスケをしていた13歳の娘さん(次女)も一緒だったのがさらにショックでした。
YouTubeでプレー映像を見ていたら、フェイダウェイショットのフォームがコービーそっくりで、しかも上手くて、「もしもこのままコービーにコーチしてもらって成長したら、ものすごい選手になったんじゃないだろうか?」と思わずにはいられませんでした。
本当に悲しいニュースでした。
3.ディエゴ・マラドーナ死去
これも本当にショックでした。まだ60歳だったし。
「太く短い生涯」と言えばその通りだけど、早すぎるよと。
いまだに自分の中でサッカーにおける「GOAT」です。
少年時代に86年ワールドカップを初めとして強烈すぎるインパクトを受けたので、簡単には「GOAT」が変わることはないでしょう。
マラドーナと言えばワールドカップでの活躍が印象的ですが、意外と私の中では、他の大会での(負けた)試合も印象に残っています。ワールドカップと同じくらいビデオで見ていました。
具体的に3試合挙げると、
・87年コパアメリカ準決勝 アルゼンチン vs ウルグアイ(0-1で敗戦)
・86-87シーズン セリエA ナポリ vs ユーべ(@コムナーレ 3-1で勝利)
・87-88シーズン セリエA ナポリ vs ミラン(@サンシーロ 1-4で敗戦)
です。
どの試合も、マラドーナは「マラドーナ」でした。
マラドーナが「消えた」試合はありませんでした。
4.マラソン以外の中・長距離走で世界記録更新
マラソンは中止になった大会が多くて記録更新の機会がほとんどなかったですが、無観客で出来たトラックレースを中心に世界記録が続々更新されました。
・男子5000m走と10000m走でジョシュア・チェプテゲイが、ケネニサ・ベケレの両世界記録を15~16年ぶりに更新
・女子5000m走でレテセンベト・ギデイが、ティルネシュ・ディババの世界記録を12年ぶりに更新
・1時間走でモハメド・ファラーが、ハイレ・ゲブレセラシエの世界記録を13年ぶりに更新
・男子ハーフマラソンでキビウォット・カンディが、ジョフリー・カムウォロルの世界記録を更新
記録が更新されたこともすごいのですが、そのタイムがハンパないです(調べてみてね♪)。
中長距離の競走種目で日本人選手が世界のトップになるのは、(無理とは言わないけど)相当難しいなと感じます。さらに差が広がった感じがします…。
5.NBAとMLBでの両方でLAがチャンピオンに
レイカーズとドジャースが、それぞれNBAとMLBでチャンピオンになりました。
レイカーズはコービーの件もあったし、能力の高い選手が全員最後まで高いモチベーションでプレーしていた印象でした。ファイナルまで進んだマイアミ・ヒートも素晴らしかったけれど、このシーズンに限っては「レイカーズのシーズン」だったと言えるかなと。
ドジャースにはびっくりでした。ダルビッシュ投手も前田投手もいなくなってノーマークでした(苦笑)。
ただ、2017年、2018年と二度悔しい思いをした選手も多かったと思うので、ここで報われたのはよかったなと思いました。
ここ4年で3度のワールドシリーズ進出はすごいです。「サイン盗み」をしたヒューストン・アストロズでも2度なのに(笑)。
6.バルサ、「2-8」の大敗
これも個人的にかなりのインパクトでした。
6年前のワールドカップ準決勝のブラジル vs ドイツ(1-7)を思い出しました。
1試合8失点はGKとして経験したことがないです。チーム内の紅白試合でも…。
2013年のCL決勝トーナメントで、同じバイエルン相手に合計スコア0-7で負けたこともありましたけど、今回は90分でのスコアだったので。しかも前後半とも同じ1-4という…。
一言で言えば「バイエルンが強くて、バルサが弱かった」という感じでしたけど、ここまでの点差は尋常じゃないなと。メッシのいるバルサが、だし。
ゲームを上手くコントロールしていたチャビやイニエスタはもういないし、攻守に精力的に動いていたラキティッチもいないし、得点嗅覚の高かったスアレスもいないし、DF陣も堅い感じがしないので、バルサは今季以降も苦戦するだろうなと予想しています。
監督もクーマンだし…。
7.マイク・タイソン、リングに復帰
エキシビションではあるけれど、タイソンがリングに復帰したのは個人的にうれしいニュースでした。
一時期すごくふっくらしていたけれど、現役時代と同じくらいに絞ってエキシビションマッチに臨んだのは驚きでした。
同時に、50歳を過ぎてもキレッキレに絞ることができるんだなと、良い刺激をもらいました。
破壊力や動きのキレはさすがに現役時代とは比べられないですが、攻撃する時の迫力はやっぱりタイソンでした。
今後第2戦、第3戦…とあるかもしれないので楽しみです。
8.大坂なおみ選手、全米オープン2度目の優勝
優勝すること自体が大偉業だけど、同じ大会で2度優勝するとは(しかも、4大オープン3度目)。
どんな競技でも初優勝は「勢いに乗って勝っちゃった」みたいな部分もなきにしもあらずでしょうけど、2度目以降は「実力で掴みとった優勝」だと堂々と言えると思います。その意味でもすごいことです。
年齢的にも若いし、今後が楽しみです。
キャリアグランドスラムも目指してほしいです。
9.大迫傑選手、東京マラソンで日本記録更新
東京マラソンは、世界記録とか歴代記録とかはそっちのけでエキサイトして見ました。
記録更新の瞬間は素晴らしいものだと改めて感じました。
同時に、一般ランナーの出走はできなかったけれど、開催できてよかったなと思いました。
まだ2時間5分台で走った日本人ランナーは大迫選手だけ。
今後、2時間6分台、5分台…と走る選手が続々出てきてほしいです。
ていうか、出てこないと世界との差は広がるばかり。
「お家芸復活」とは言わないけれど、「勝負できる」ランナーが出てくるといいなと思っています。
10.井上尚弥選手、ボクシングPFPランキングでトップ3に
ランキングを発表する媒体によって順位がちょっと変わりますが、今年は井上選手がほぼ年間を通してトップ3に入っていたかと。
日本人ボクサーがPFPランキングに入って、しかも2位にランクされることもあったというのは、とんでもないことです。サッカーで言えば、日本人選手がバロンドール最終候補の3人に入るようなものかと。
残る2人のカネロ・アルバレスとテレンス・クロフォードも強いボクサーだし、直接対決するわけにもいかないので(苦笑)勝ち続けることが更なるランクアップの条件になるでしょうけど、このまま勝ち続けてまずはバンタム級の4団体統一をしてほしいです。
バンタム級にはやたら「口撃」してくるボクサーが多いので、どんどん蹴散らしてほしいなと(笑)。
2021年は状況が少しでも良くなってほしい!
この1年は新型コロナ禍によって、する側としても見る側としてもきびしい1年でした。
今もなお世界中で感染者が増えたり、ウイルスの変異種が発生したりと収束の見込みも立たない状況ですけど、ほんの少しでも状況が良くなってほしいなと思うばかりです。
個人的に2シーズン連続ノーレースというのもツラいなと(苦笑)。
家族で旅行に行けないのもツラいし…。