「マラソン・駅伝も出来なくない?」と思ったツールドフランス2020

ランニング、マラソン,雑感

先週末にツールドフランス2020が終了しました。
サイクルロードレース自体への関心が薄れてしまっているのでほとんど見なかったのですが(苦笑)、大きな問題が発生せず全日程を終えたようなので何よりです。

思ったのは

「マラソンや駅伝も走る人数をある程度限定すれば出来るんじゃないの?」

ということでした。

 

 

ツールドフランス、よくやったな

↑褒めているわけではなく、「こんな状況の中、よく実行したなぁ」という意味での「よくやったな」です。

フランスは2020年9月24日12:00現在で、新型コロナウイルスの感染状況は以下の通りのようです。
(ソースはNHKの特設サイト

感染者数:483,956人
死者数:   31,252人
回復者数:  77,757人

累計人数だし、回復者数は網羅できていないような気もするのですが、日本より大変な状況なのは確かかと(日本は2020年9月23日23:59現在の感染者累計が80,116人)。

 

毎年6月末からの開催なので延期こそしましたけど、それでもやりました(やれました)。

ネットで映像を見ていると、マスクを着用している人がほとんどだけれど、それでもけっこう多くの観客が沿道にいます。最終ステージのシャンゼリゼ通りも「例年より少ないかな」ぐらいで、ソーシャルディスタンスを保ちながら見ているという感じではありませんでした。言ってみれば「それなりに密」でした。

「見たい人は自分で責任を持って感染対策して観戦してね」ということなのでしょうか。

 

マラソンや駅伝は「無観客」にできないという問題

翻って日本のマラソンや駅伝のレースは中止が相次いでいます。

なんとな~く思うのは、

「観客の感染に責任を持てない」

というのが大きな理由なんじゃないかと。

参加するランナーはトップクラスなどに人数を限定すれば対策可能でしょうし、関係者もいわゆる「3密」などに十分注意を払えばどうにかなるでしょう。

ただ、沿道の観客の「密」や人数はコントロールできません。
それがネックになっているような気がするのです。

「無観客で」とか「観戦はなるべくTVで」と言ったところで見たい人は見に行くでしょうし、家の近くがコースの人なら外に出て生で見たいでしょうし、完全に「無観客」にすることは出来ないでしょう。
でも、万一クラスターが発生すれば「こんな時期にマラソン(駅伝)をやるからだ!」と責められることになりそうで、それで開催に後ろ向きになるんじゃないかと思うのです。

開催する側の立場になって考えると「仕方ないなぁ…」とも思います。

 

割り切っちゃえばできるんじゃない?

ツールドフランスが開催できたのは、その辺の「割り切り」がちゃんとできているからなのかな、と個人的に思いました。
「観戦して感染しても、それはその人の責任だぜ」っていう割り切り方というか。

 

どんなロードレースでも、沿道の観客は人数も密度もコントロールしようがないので、そこは割り切るしかないんじゃないかなと感じます。

参加者と運営スタッフの感染対策には万全を期すのは当然ですけど、コントロールできないものはどうしようもなく、「それもどうにかしないといけない」となると、もうずっと開催できないんじゃないかと思います。

 

さすがに数千人~3万人規模の市民ランナーが参加するレースはまだ厳しそうだと思いますけど(ランナーが「密」になる)、今年の(エリートランナーに限定した)東京マラソンや箱根駅伝ぐらいの参加人数の大会なら、出来なくはないんじゃないかと思います。
もちろん感染対策で手間やコストが例年以上にかかるのは避けられないですが。

 

「できない理由」より「できる方法」を考えたい

このままマラソンや駅伝の大会が「中止」となっていくと、さすがにゲンナリしそうです。

自分のような市民ランナーがまだ参加できないのは仕方ないけれど、エリートランナーが「勝負」の場がない状況が続くのはツラいはずです。エリートランナーの勝負を見て楽しむこともできないし。

「~~~という条件で開催します。沿道で観戦する場合は各自の責任で。こちらは観客の感染には責任を一切負いません」ぐらいの割り切ったスタンスで開催することも考えてもいいんじゃないかなと思います。

 

「できない理由」はすぐにいくつも思いつくので、「できる方法」をこういう時だからこそ考えたいなと思います。

これは自分に言い聞かせています(笑)。