ドクターJ、ウェッブ、ジョーダン、カーター、ロビンソン…歴代チャンプのダンクは色褪せない
NBAオールスターの楽しみの一つに、スラムダンクコンテストがあります。
ジュリアス・アービング(ドクターJ)、マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアントと、歴代の偉大な選手もチャンピオンになっているコンテスト。近年のスラムダンクコンテストは、個人的には少し盛り上がりに欠ける感じもしていますが(理由は後述)、一昔前の歴代チャンピオンのダンクを見ると、
「やっぱ色褪せないなぁ。今見てもすごいわ」
と感じます。
高校生の頃、この写真に衝撃を受けたものでした。
難度は年々上がり、レベルアップしているが…
どんなスポーツでもそうですが、時代とともに競技レベルは上がるものです。
ダンクも、すごく難しい(難しそうな)やつをいろんな選手がやるようになっています。
一昔前は「人間越えダンク」なんていう発想もなかったし、フィジカル的にも考えられないことだったでしょう。自動車を飛び越えるなんてのもなかったし(笑)。
正直、難しさで言えば、今の方がはるかに難しいダンクをしているでしょう。
フィギュアスケートで、一昔前まではトリプルアクセルまでが限界だったのが、今や4回転ジャンプがけっこう出来るようになっているのと同じような感じでしょうか。
でも、それでも個人的には今のスラムダンクコンテストでは、いまいち盛り上がれません。
もちろん「すごい!」とは思うけれど…。
歴代チャンピオンのダンクは「芸術」のような美しさ
今のコンテストで見るダンクには、何というか華やかさがイマイチな感じがしています。
選手のネームバリューの違いかもしれませんが(苦笑)。
本来的には「華やかさ」とか「美しさ」なんて求められていないのでしょうけど、歴代チャンピオンのダンクを見ていると、そこが今との違いかなと感じます。
ドクターJも、スパッド・ウェッブも、ジョーダンもコービーもヴィンス・カーターも、さらにはネイト・ロビンソンといった歴代チャンピオンの過去の映像をYouTubeで見ることがあるのですが、今見ても素晴らしいです。
技術点では今の選手の方が上でしょうけど、芸術点では圧倒的に過去のチャンプです。
例えば、レーンアップ(フリースローラインからのダンク)は、これまでに何人もの選手が成功させているけれど、やっぱりジョーダンだけは別格のカッコよさ、美しさがあります。
ウィンドミルも、今の選手の方が難しいことをやっているけれど、ヴィンス・カーターの時ほどエキサイトできないというか。
衝撃度という点ではスパッド・ウェッブがやっぱり強烈で、あれに勝るものは今後もなかなかないだろうと思います。
それにしても、時が経つのは早いもので、
ドクターJ…1984年
ウェッブ…1986年
ジョーダン…1987、1988年
コービー…1997年
カーター…2000年
ロビンソン…2006、2009、2010年
という具合に、もう10年~36年前なんですね。
自分がジジイになってきたと感じます(苦笑)。
やっぱりジョーダンがベスト
歴代のベストは、やっぱりジョーダンだと思っています。
ジョーダンがやったダンクは、今の選手も同じように出来るだろうと思います。
でも、ジョーダンのあのキレイさ、美しさを凌ぐ選手はいないでしょう。超スローで見ると、今見ても本当に素晴らしい。芸術、アートの域です。
ジョーダンのダンクを見た後に今のダンクコンテストを見ると、やっぱりどうしても「う~ん…」となってしまうのです(苦笑)。
今回(2020年)のファイナリストだったデリック・ジョーンズJrもアーロン・ゴードンもすごいダンクをしていたけれど(ジャッジはたしかに不満…)、それでも歴代チャンピオンの域には達していないかな、というのが個人的な感想でした。
ちょっと過去の名選手を美化しすぎかな?(笑)