ゾラニ・テテのKO負けが再確認させてくれること
WBSSバンタム級トーナメントで優勝した井上尚弥選手に、大会後吠えまくっていたゾラニ・テテ。
自身は、準決勝のノニト・ドネア戦を前に負傷して棄権。
要するに、「まだ俺に勝ってないだろう」というアピールだったようですが、週末に行われた試合で3R KO負けを喫しました。
「さんざん吠えてたのに、なんなんだよ…」
と最初に思ったのですが(苦笑)、大事なことを再確認させてくれるなとも思いました。
11秒KO男。実力者なのは間違いない
テテと言えば、11秒KO勝ち。
しかも、WBO世界バンタム級タイトルマッチでやってのけた記録です。
タイトルマッチで、右フック一発でKO勝ちしたのはインパクト絶大でした。
やろうと思っても、そうできるものではありません。
戦績も今回で4敗目なので、実力者なのは間違いないでしょう。
ドネアとの試合も見たかったなぁと思う選手でした。
まだ分からない将来のことよりも、目先の試合に集中しないと
WBSSが終わってから、テテはいろいろと井上選手に向けてアピールしていました。
いや、「吠えていた」と言っていいでしょう。
いい勝負をする自信があったのかもしれないし、勝算もあったのかもしれません。
でも、テテはフォーカスするところが間違っていたようです。
まだ対戦が決まってもいない井上選手ではなく、ジョンリル・カシメロとの試合に集中すべきだっただろうっていう話です。
カシメロも3階級を制覇していて、強いボクサーなのは間違いないです。
でも、テテがちゃんと試合に集中していれば、勝ち負けは変わらなかったとしても3Rよりは長くやっていたんじゃないかと思いました。
テテの11秒KO勝ちの試合や直近の試合を見て「強いなぁ」とは思っていましたが、昨日のカシメロ戦は別人のように弱く見えました。
実力を出せずに負けてしまったと思うし、これで井上選手との対戦も遠のいたことでしょう(たぶん、もう無理…)。
残念を通り越して「あちゃ~」な感じです。
でも、ここに教訓があると思いました。
まだ何も決まってもいない、分からない将来のことよりも、今現在のことに集中しないとなぁと。
仕事でもそうだし、日常生活でもそうだと思います。
ビジョンを持ったり、目標を設定したりするのはもちろん良いことだと思うのですが、そこばかりに気をとられていちゃいけないなと。
そのための「一歩一歩」を着実に進めることに、まずは集中しないとなと思うのです。
テテに勝った後、今度はカシメロが吠えているようです。
カシメロまで同じようなことにならないといいですが…