WBSSバンタム級決勝戦は中盤でのKO決着と予想
今日の夜に、WBSSバンタム級決勝戦が行われます。
個人的には両選手とも好きなボクサーだし、判定になりそうにないので(=KOで勝負が決まりそう)、見たくないような見たいような複雑な感じなのですが(苦笑)、大注目しています。
サッカー日本代表の新ユニフォームについて書こうと思ったけれど、それはスルーして(笑)、こっちについて書きます♪
WBSSは現状打破のために良い企画
WBSS(World Boxing Super Series)は、とても良い企画だと思っています。
今のように団体が複数もあり、しかも各団体が複数のチャンピオンを出している状況では、「この階級で誰が一番強いのか?」という疑問が、どの階級でも感じます。
たとえば村田諒太選手の属するミドル級には、2019年11月7日現在で「チャンピオン」が5人います。
サウル・"カネロ"・アルバレス(WBAスーパー、WBCフランチャイズ)
村田諒太(WBA)
ジャーモール・チャーロ(WBC)
ゲンナジー・ゴロフキン(IBF)
デメトリアス・アンドラーデ(WBO)
「この中で誰が一番強いのよ?」という疑問がわくのは当然ではないかと。
で、その疑問に答えるかのように、各団体のチャンピオン(プラス有力選手)が参加してトーナメントを行うのがWBSSなわけで、WBSSを知った瞬間に「これはいい!」と感じていました。
今はまだ4階級でしか行われていないですが(大人の事情もあるのでしょう…)、統一チャンピオンがいないなら全階級に波及してもいいんじゃないかと思っています。
すべてが凄いけれど、敢えて一つ挙げるなら…
本題に戻って今夜の試合。
井上選手は、言わずと知れた「モンスター」。その強さはすでに実証済みです。
ボクシングのスキルやフィジカル、破壊力等々すべてが優れていて凄いのですが、私が「何が凄いのか?」について一つだけ挙げるなら、「眼」だと思っています。
開始のゴングが鳴
って1~2分で、相手の動きや強さ、狙いをほとんど読み切っているのではないかと(汗)。
これまで短期決着が多いのも、開始してすぐに相手を見切って「行ける」と確信しているからでしょう。
(完璧なタイミングでカウンターを当てるし)
パンチの威力もすごいし、ディフェンスも全然スキがないし、長期戦でも問題なく行けそうですが、相手を見切る力が優れているからこそスキルやフィジカルが活きるんだろうなと思っています。
それでいてエラそうな感じも全くないし、インタビューなどの受け答えも素晴らしいし、イヤなところが全くありません。
ドネアも好きな選手なので複雑…
ドネアもずっと前から見てきた選手です。
ビック・ダルチニアンやフェルナンド・モンティエルをKOした試合を見て
「スゲー!パッキャオみたいなボクサーが、フィリピンからまた出てきた!」
と思ったものでした。
西岡選手にも勝ったし、でもすごく親日家で紳士的で穏やかそうで。
挑発的なところがまるでないし、一言で言えば「いい人」という印象です。
今夜どっちかが負けるんだと思うと、とても複雑な感じがするのです。
判定では終わらない。試合中盤にKO決着と予想
つい先週、カネロ vs コバレフの予想(というか希望)が見事にハズレたので(苦笑)、今回は「どっちが勝つか」については書きません。
ただ、試合中盤(4~7ラウンド)にKOで勝負が決まるだろうなと予想しています。
10ラウンドもいかないでしょう。
ネットには「3ラウンド」等の早いタイミングでのKO決着を予想している記事もありましたが、私はそんなに早くはつかないんじゃないかと思っています。序盤はお互い慎重に試合を進めると思います。
「見るのが楽しみだけど複雑な試合」というのは、いろんな競技でありますが、間違いなく今回もその一つです。
でも、どんな決着であっても、勝った方が「バンタム級で一番強い」と言える試合になるでしょう。