大敗?いやいや。これが始まり。ここから…バスケ日本vsアメリカ
昨日は、バスケットボールワールドカップ2019の日本vsアメリカをTV観戦しました。
アメリカのメンバーが「NBA10thチーム」ぐらいだとしても、厳しい試合になるかもなぁと予想していましたが、予想をちょい上回る厳しさでした。
「40点差以内になればなぁ」と思っていたのですが…
今回の試合に関しては厳しめの論調の記事が多いし、「現実」を見せつけられた感はあるのですが、それでも一方で
「いやいや。これが始まりでしょう」
という感じもしています。
NBAのレベルの高さがよーく分かった
日本vsアメリカを見て感じたことを一言で言えば、↑こんな感じです。
高校生のチームとBリーグのチームが試合をやっているような差を感じました。
体格もフィジカルも技術もシュート精度もチーム戦術も、ほぼすべての面で上回っていました。圧倒的に。
唯一差がなかったのは、年齢ぐらいかも…
特に差を痛感したのは、リバウンド。
あれだけオフェンシブリバウンドを取られまくると、防戦一方にならざるをえません。
見ながら「アメリカのシュート練習かよ…」とつぶやいていました(苦笑)。
八村選手は徹底マークされていましたね。
おそらくグレッグ・ポポビッチHCか、スティーブ・カーACあたりが、「ハチムラには自由にプレーさせるな」ぐらいの指示をしていたのでしょう。相手のマークを振り切ることができず、ボールを持つ機会さえ奪われていました。
格下チームであっても、相手のキープレーヤーをしっかり封じ込めるところに、アメリカのしたたかさを感じました。
今大会のアメリカ代表は「代表?」と思うぐらいのチームではあるけれど、それでもNBAの第一線でプレーしている選手たち。
「やっぱNBAの選手はスゲーんだな」
と感じるとともに、Bリーグとの絶望的な差を感じずにはいられませんでした。
どの競技も始まりはこんなものでは?
たしかに「大敗」ではあったのですが、今回アメリカ代表と試合をしたのは47年ぶりだとか。
そして、47年前の試合というのは、こんなNBAプレーヤー勢ぞろいのチームではなく、大学の選手中心だったはず。
ということは、昨日はNBAプレーヤーで構成されたチームとの、事実上初めての試合だったと思います。
どの競技にも言えるけれど、最初はこんなものではないでしょうか?
ラグビーだって、W杯でオールブラックスと初めて対戦した試合は、17-145でした。
でも、去年のテストマッチでは31-69です(ホームゲームだけど)。
サッカーだって、ブラジルと国際Aマッチ初めて対戦したのは、1995年のアンブロカップだったかと。
(それより前に1989年にもやっているけど、当時はブラジルがイマイチだったので…(^^;))
あの試合、結果こそ0-3だったけれど、0-5や0-6で終わってもいいぐらいの圧倒的な差でした。
(ホベルト・カルロスが強烈な一発を決めたのが今でも印象に残っています)
オールブラックスともブラジルとも、当時は「50回やっても、50回負けだろうな」
と思いましたが、今は
「50回やれば、1~2回勝てるかもしれない。3~5回ドローにできるかもしれない」
ぐらいには思っています。
言いたいのは、「ここからじゃん」ということです。
ここから差を縮めていけばいい
始まりは「大敗」でもいいと思うのです。
今回の試合は、NBAの力を体感できたことに意義があると思っています。
私が生きている間にバスケで日本代表が、NBAプレーヤーを集めたアメリカ代表に勝つことはないだろうと思っていますが、それでも将来はかなり善戦するんじゃないかと思っています。
今は「100回やれば100回負けるだろうな」と思いますが、これが「100回やれば1回ぐらい勝てるかもしれない」となるだけでも大きな前進だと思います。
ここからここから。
将来、日本人NBAプレーヤーもどんどん出てきてほしいです。