PKのルール変更。セーブする確率はともかくGKは少し守りやすいかもしれない
2019-2020シーズンからサッカーのPK(ペナルティキック)のルールが改正されるようです。
GKにとっては、ルールの曖昧だった部分が解消されて、守りやすくなるんじゃないかと思います。
ただし、セーブする確率が上がるかというと、それは分かりません(笑)。
GK側のルールは変わってきている
PKは、キッカー側はそんなに大きなルール変更はなかったんじゃないかと。
ペナルティスポットの上にボールを置いて、主審の笛が鳴ったら蹴ってよし。
キックフェイントはダメ。
ボールに2回以上触れたらダメ。
といったルールがあるぐらいで、そんなに変更はなかったと思っています。
一方、GKの方は以前にも変更がありました。
かつて(10年ぐらい前まで?)は、GKは両足をゴールライン上に乗せた状態で対峙し、キッカーがボールを蹴るまでその足を動かしてはいけないルールでした。
「上半身は自由に動かしていいけど、足は動いちゃダメ」というルールで、今の「動くGK」のように、蹴る前にステップを踏んだり、左右に動いて揺さぶりをかけることは許されないルールでした。
それが2010年ぐらい(?)からキッカーがボールを蹴る前でも、両足がゴールライン上にあれば足も動かしていいルールになりました。
それまではじっと対峙しなければいけなかったのが、ステップを踏んだりモーションをかけたりして、キッカーに揺さぶりをかけられるようになったので、GKとしてはイニシアチブをとりやすくなったように感じました。
もちろん「動く」タイプのGKに限った話です。ルールが変わってもじっと構えるGKもいます。
余談ですが、私は昔も今も「じっと構える」方です。
キッカーがGKを見るタイプだと、手や腕を動かしたりして揺さぶりをかけてみますが(笑)。
今回変わったポイント
そんなルールだったけれど、今までのルールでは、キッカーが蹴る寸前にGKが1~2歩前に出てから、ヤマを張って左か右に跳んでいたことも多かったです。
「審判にやり直しさせられなければいいだろう」ぐらいのノリでそうしていたGKも多かったでしょう。その方がストップできる確率が上がるので。
でも、それでストップできた場合、やり直しさせられることもあれば、そのままPKストップが有効になるケースもあり、そこは審判のサジ加減な部分もありました。
私が審判だったら、何回やり直しさせていたことか(苦笑)。
で、今回変わったルールは、以下の通り。
ボールが蹴られるとき、守備側チームのGKは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければならない。また、ゴールラインの後ろに位置することはできない。
キッカーが蹴るまで両足をライン上に残す必要はなく、片足(のほんのちょっと)だけでもライン上にあればいいみたいです。
ということは、キッカーが蹴る寸前に片足だけ前に踏み出してヤマを張ることは可能ということかと。
両足でエイッと前に出るのはダメだけど、片足さえゴールライン上に残しておけば一歩前に出ることはOK。
ルールがはっきりしたので、堂々と片足だけ前に出して、その勢いでナナメ前にダイブしてコースを消そうとできるんじゃないかと。やり直しにビビらずに。
ジャッジは厳格になりそう
ただ、このルールになれば、ゴールラインテクノロジーを利用してルール違反かどうかをチェックするケースが多くなるんじゃないかと予想します。
ゴールラインテクノロジーによって、GKの片足がゴールライン上に残っていないケースを取り締まることも可能でしょう。
GKが勢いあまって両足を前に出してしまう場合や、ルールを無視して片足を残さない場合は、やり直しになることが増えるんじゃないかと。
結果的にPK失敗になったなら、やり直しにした方がよいでしょう。
(PK成功ならそのまま流していいでしょうけど)
こういうとき、贔屓チームがどっちの状況かによって態度を変える人も多いですが(苦笑)、個人的にはビッシビシ厳格にやってほしいと思っています。せっかくテクノロジーによってズルができにくくなっているのだから、やっぱりズルは厳しく見ないと。
そんなわけで、新シーズンはPKに注目しようと思います。
実力あるGKがどんな動きをするのか
審判は厳しく見るのか
を特に。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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