「期待どおり」よりも「期待を上回る」を目指そうと改めて。
「期待に応える」
「期待に応えたい」
期待されていればそうありたいものです。
でも、目指すのは「期待以上」、「期待を上回る」だと思っています。
「期待どおり」でも十分素晴らしいけれど…
期待されることはありがたいです。期待されると、「よーし、やってやろう!」と気合いが入ります。
期待されるということは、「それだけできる」「それだけやれる」ということの裏返しだと思うし、一定の評価を得ているからだと思うので、それに見合う成果なりパフォーマンスを見せたいと思うものです。
その期待どおりの結果を出すことは、十分素晴らしいです。少なくとも「期待に応えられない」よりもはるかに良いです。
でも、期待されているなら、それを超えて驚かせたくなります。
「期待を上回る」は一味違う
「期待を上回る」というのは、やっぱり違います。
少年時代にTVで見ていたマラドーナは、まさに「期待を上回る」プレーヤーでした。
サッカーを観戦していると、どうしても
「そこから一旦○○に戻して、サイドチェンジして……」
「そこから中央に持ち込んで、タテに○○につないで……」
「○○が中央でボールをもらったら、すぐシュート!」
といった具合に、次のプレーを予想…というか、期待します。
「こうすればいいんじゃないか」っていう感じで。
で、少年時代の私が見ていた時のリアクションは……
当時の日本サッカーの場合、
「あ~っ! 違うよ! そこじゃないよ! 逆だろうって! なんでそっちに出すかなぁ?」
「そこでシュート打てるじゃん! なんで戻しちゃうんだよ~」
「あ~! なんで大チャンスなのにラストパスをミスるんだよ~」
っていう感じでした。
セリエAやブンデスリーガ、イングランドリーグ(プレミアリーグの前身)等の場合、
「そう。そうそう。そこから……そう!…ああ~! 惜しい…」
「そうそう……よし! そこから打て!…おお! キーパーがよかったなぁ」
「そこからタテ…は難しいか。一旦戻して…そう!」
みたいな感じでした。
で、マラドーナはというと、
「そう。そこから……おおっ!? そこ突破しちゃうの!? スゲー!」
「そこから左かな…え~っ!? 逆!? フリーの味方見えてたの!?」
「おおっ!? え~ッ!? スゲーっ!!」(言葉にならない状態…)
そんな感じでした。
上から順に「期待に応えていない」、「期待どおり」、「期待を上回る」だと思っています。
「期待どおり」でもストレスなく十分楽しく見られたけれど、「期待を上回る」はそれを通り越して興奮・感動モノ。
少年だった私でもマラドーナには違いを感じたものでした。
今でもバルサの相手守備陣の崩し方やメッシ、CR7、アザールのような選手の突破や決定力に、同じように感じます。
結果はともかく「期待オーバー」を目指す
こんなことを感じたのは、とあるサッカーの試合を見ていて「う~ん…」と思う場面が多かったからです。
以前は、もっと上手くパスをつないで相手守備陣を切り崩せていたのに、それが出来ていない。
短いパスやトラップなどの基本的なプレーの精度に欠けている。
ボールを持っている選手の周りが、ボールをもらえる動きをしていない。
等々、「一体どうしちゃったの?」と思いながら見ていました。
監督が代わっただけ(?)で、こんなに変わるのだろうかと不思議なくらい。
大会前は期待していたけれど、今のところ期待ハズレです。
結果はどうあれ、見ていて面白ければよかったのですが、それもどうも…
期待に応えること、期待どおりも十分いいし、最低限そこは達成したいけれど、やっぱり目指したいのはその上だなぁと感じます。スポーツでも仕事でも何でも。
少年時代に見たマラドーナのプレーのように。
めちゃめちゃハードルが高いけれど(苦笑)、やってのけた時の達成感も「期待以上」でしょう。