年齢とともに衰えるのはフィジカルだけではないようだ…
昨日、ベラトール(Belattor)ヘビー級トーナメントの決勝戦、エメリアーエンコ・ヒョードル vs ライアン・ベイダー戦があったので見ました。
結果は既に報じられている通りですが、予想が大ハズレだったこと(苦笑)以上に、成す術なく負けたヒョードルに哀愁を感じました。
フィジカルの衰えはそんなになかったと思ったが…
35秒で試合が終わってしまったので何とも言えないところがあるのですが(苦笑)、その35秒間でヒョードルにフィジカルでの衰えがあるようには見えませんでした。
フットワークやフェイントの動きは相変わらずで(体格の割に俊敏)、パンチを出していれば相変わらずの鋭くて痛そうなパンチだったんだろうなぁと推測しています。
もちろんパウンドの威力もそんなに変わっていないでしょうし、それは準決勝以前の試合でも見ていました。
正直、フィジカルに関しては41歳になってもまだまだ顕著な衰えがなく良さそうに見えていました。
加齢による衰えはフィジカルだけではないのか…
ショックだったのは、あのベイダーの左フックをキレイにもらっていたことでした。
年齢的にピークと言える頃だったPRIDE時代には、ミルコ・クロコップの左ミドル&ハイやセーム・シュルトの打撃も上手くかわしてきたのに、あのベイダーの左フックにほとんど反応出来ていませんでした。
ヒョードルは、あの左が見えていなかったのでは?
見えていれば後ろには倒れず堪えていたでしょうし、バランスを崩してもすぐに組み付きに行ったんじゃないかと。
(もちろん、その後の展開でベイダーにやられていたかもしれないけど)
フィジカルが良くても反応が鈍ってしまったんだなぁと感じたのは、私だけではないはず。
歳をとることでフィジカルが衰えていくことばかり気にしていた私でしたが、
「衰えるのはフィジカルだけじゃないんだなぁ」
と実感した瞬間でした。
脳力もトレーニングが必要そう
反応が鈍ってしまうのは、脳の衰えが原因なのかなぁと思っています。
(違うかもしれないけど…(^^;))
だとすると、フィジカルのトレーニングと同時に脳力(判断力?)もトレーニングが必要なんじゃないかと。
どうやって鍛えようか、これからいろいろ調べていこうかなと思います。
40歳を過ぎても相変わらず強い選手もごくたまにいるけれど、やっぱり極めて例外的なことなんだなと感じます。
ただ、それでも第一線で現役を続けているアスリートは勝ち負けに関係なく素直にすごいと思うし、同じ40代の自分に刺激をくれる存在として応援したくなります。