NBAファイナル2018は最短で終了。MVPはレブロン・ジェームズにあげたい

NBA

2018年のNBAファイナルが4戦で終了しました。
始まる前はクリーブランド・キャバリアーズ(以下、CLE)が1勝ぐらいしてくれるかな~と期待を込めて

「4勝1敗でゴールデンステート・ウォリアーズ(以下、GSW)」

と予想していましたが、なす術なかったですね……

 

 

チーム力の差が…

今回はチーム力の差が大きかったです。

レギュラーシーズンの成績こそCLEが50勝32敗に対しGSWが58勝24敗と、それほど大きな差ではなかったものの(小さな差でもないけれど…)、シーズン途中で大幅な戦力入れ替えをしながらもレブロン・ジェームズが82試合フル出場して孤軍奮闘してきたCLEと、カリー、トンプソン、グリーン、デュラントの主力がケガなどで欠いていても大きく崩れることなく乗り切ったGSWとでは、地力が違いました。

 

GSWは控えメンバーも活躍するし、文句のつけようがない強さでした。

いや、文句が一つだけある。

 

「ちょっと強すぎなんじゃないの?」

 

っていう(苦笑)。

 

スティーブ・カーHCの存在も大きな要素

ここまで強いのは、もちろんオールスター級の4人の存在も大きいけれど、控えメンバーを良いタイミングで活かしてきたスティーブ・カーHCの手腕によるところも大きいと思いました。

スティーブ・カーは現役時代、シカゴ・ブルズ二度目のスリーピートの時代に控えメンバーとして大事な場面で活躍していたので、当時のフィル・ジャクソンHCによる控えメンバーの活かし方を取り入れている面もあるんだろうなと思います。

最近、ちょっとしたことがきっかけで90年代のシカゴ・ブルズのハイライトDVDを見ていたのですが、あの頃のが経験あるからこそスティーブ・カーは今HCとしても優れているんだろうなと感じます。

主力選手のメンタリティとか、バックアップメンバーとしてのあり方とか、チャンピオンチームとしての結束力とかを直に体感しているわけで、これは他のHCに比べて大きなアドバンテージだと思います。

ティロン・ルーHCも、LAレイカーズ時代にフィル・ジャクソンHCの下でコービー・ブライアントやシャキール・オニールらと共にNBAチャンピオンを一度経験しているけれど、経験という点でブルズの三連覇との差は大きいです。

 

そういえば、偶然にもHCとしての優勝回数もルーが1回、カーが3回に。

やっぱりその差が出ているかと(笑)。

 

ファイナルMVPはレブロンにしたい気分

NBAファイナルのMVPはケビン・デュラントになりました。
通常、チャンピオンになったチームで最も活躍した選手が選出されるものなので、デュラントが選ばれたことに異論はありませんが、個人的にはレブロン・ジェームズこそが相応しいと思っています。

 

レギュラーシーズン82試合全てに出てCLEをイースタンカンファレンス4位に(どうにか)導き、更にプレイオフでもほとんどの試合で40分以上プレーして、数字面での活躍だけでなくブザービーターも複数回やってきてのファイナル進出。
ファイナルでも全試合で40分以上プレーして、トリプルダブル級の活躍。

レブロンに対しては毎シーズン「スゲー」と感じますが、今季ほど「スゲー」と感じたことはなかったかも。
33歳になって、フィジカルの衰えだったり回復の遅れが出てきてもおかしくないのに、20代前半の活きのいい若手のようなパフォーマンスをしていて、まさに「超人」だと感じました。

チームに不満を漏らさず、仲間を鼓舞している姿などを見ていて、本当にシビれます。
ますます好きになりました。

 

今回のNBAファイナルの結果を受けて、来季の去就が定かではなくなったようですけど、CLEで一度チャンピオンに導いたのでどこへ移籍しても文句はないです。

いや、一つだけあるかも。

 

GSWには行かないでね(笑)。

 

勝負としては面白みに欠けたものの、レブロン・ジェームズに改めてシビレたNBAファイナルでした。