GKが特殊なところは「手が使える」「ユニフォームが違う」だけではない
ゴールキーパー(以下、GK)というポジションは、私も大学時代に経験しているし、サッカーでは一番好きなポジションなので、毎試合その時のGKのプレーに注目しています。
(アイスホッケーやハンドボールでもGKに注目します(^^))
今回のUEFAチャンピオンズリーグ(以下、CL)決勝戦でのリバプールGKロリス・カリウスを見て、
「おいおい、なにやってんだよ~」
とは思えず、
「ああ……、これはツラいなぁ。ツラいよなぁ……」
と、同情しかありませんでした。
GKというポジションの特殊性
GKは、サッカーでは特殊なポジションです。
特殊なところとして、
・手が使える
・ゴールを守ることが専業
・ユニフォームが違う
・背番号「1」を着けることができる
といったところがすぐに挙がるかと思います。
でも、自分の中では
・誰よりもミスが許されない
・見ている人にミスが記憶されやすい
というのもあると思っています。
FWと対比してみます。
FWは「これは絶対入るだろう」という決定的なシュートをミスしても、PKを失敗しても、そのことについて記事にデカデカと書かれて叩かれることはあまりないし、ファンからブーブー言われ続けることも少ないです。
「○○(FW)のシュートのミスが敗因だった」とまで書かれることもレアかと。
それにFWの場合は、点を取れば、ミスを即帳消しにできる面もあります。
試合ではけっこう誰かがやらかしているのに(苦笑)。
同時にFWの場合は、得点すればそのことが記事になり、勝因扱いされます。
①「FWが勝因」とされる試合と、「GKが勝因」とされる試合
②「GKが敗因」とされる試合と、「FWが敗因」とされる試合
①と②の比率はおおむね同じじゃないかなと思っています。
ここまで書くとGKがイヤなポジションのように見えるけれど(苦笑)、それでも私は好きなポジションです。
好プレーをした時の快感が、FWとして点を取った時以上にたまらないからです♪
「よかったプレー」だけしっかり記憶しておく(笑)
私も学生時代、一度のみならず、何度かやらかしたことがあります。
・コーナーキックをキャッチにしに行ったらボールをこぼしてしまい、点を取られた
・相手のスルーパスに(前に)飛び出すタイミングが遅れてしまい、点を取られた
・FKで自分のポジションを誤り、直接決められた
等々。
今思い出しても「あちゃ~」と思わずにはいられないですが(苦笑)、普段はミスした時のことは思い出しません。
決定機を防いだこととか、PKをストップしたことだけをすぐに思い出せるようにしています。
そうでもしないとやってられないポジションです(笑)。
ミスしたことを引きずると、その後のプレーでどうしてもネガティブ思考になり、判断(飛び出すかどうか、キャッチするか弾き出すか等々)に迷いが生じたり、集中できなかったり、味方DFへの指示が遅れたりしてしまいます。
そうならないためにも身勝手ではあるけれど(苦笑)、よかったプレーだけすぐに思い出せるようにしておく必要があるのです。
切り替えが大事。この試合を糧にしてほしい
今回のカリウスは、1点目のミスを最後まで引きずっていたように見えました。
あの1点目もたしかに痛いミスではありました。
ただ、引きずってしまったのが3点目のミスにつながってしまったように感じました。
パンチしようか、キャッチしようかで、ボールが飛んで来る寸前まで明らかに迷っていたので(手が)。
「パンチしていればよかった」というシーンでしたが、もし引きずっていなくて冷静なら、キャッチしようとする代わりに
「自分の前に軽く弾き落として、それを拾う」
という処理もできたんじゃないかなと思いました。
レアルFW陣がこぼれ球を狙っている感じではなかったので。
「試合中でも、すぐ切り替えるのが大事だよなぁ」と改めて思った3点目でした。
カリウスが今回のミスを引きずらないかが心配ですが、シーズンオフ(W杯期間)中にどうにか立ち直ってほしいです。
どんなGKも一度や二度はやらかしています。
シューマッハーもイルクナーもケプケもカーンもレーマンもノイアーもテア・シュテーゲンも。
(カリウスがドイツ人なので、ドイツ人GKだけ挙げました(^^))
まだ24歳(もうすぐ25歳)。
これからもっと進化できます。