年間ベストマッチはいつ生まれるか分からない

ボクシング

ボクシングや格闘技が好きな私は毎年

「年間ベストマッチ(「ベストバウト」、「ベストファイト」とも言います)はどの試合だろう?」

という見方でも試合を見ています。

 

昨日ニューヨーク(マディソン・スクエア・ガーデン)で行われたホルヘ・リナレス vs ワシル・ロマチェンコの一戦(WBA世界ライト級タイルマッチ)は、2018年ベストマッチ候補の筆頭です。

 

 

年間ベストマッチ

年間ベストマッチとは、そのまんまの意味です。

その1年間で最高に面白かった試合。
完全な主観で決めています(笑)。

私のここ10年の年間ベストマッチは、こんな感じ。

 

2008年 バーナード・ホプキンス vs ケリー・パブリク(2008年10月18日)

2009年 マニー・パッキャオ vs リッキー・ハットン(2009年5月2日)

2010年 マニー・パッキャオ vs アントニオ・マルガリート(2010年11月13日)

2011年 ノニト・ドネア vs フェルナンド・モンティエル(2011年2月19日)

2012年 マニー・パッキャオ vs ファン・マヌエル・マルケス(2012年12月8日)

2013年 ギジェルモ・リゴンドー vs ノニト・ドネア(2013年4月13日)

2014年 ノニト・ドネア vs ニコラス・ウォータース(2014年10月18日)

2015年 フロイド・メイウェザーJr vs マニー・パッキャオ(2015年5月2日)

2016年 セルゲイ・コバレフ vs アンドレ・ウォード(2016年11月16日)

2017年 ウラジミール・クリチコ vs アンソニー・ジョシュア(2017年4月29日)

 

もちろん異論はあると思います(笑)。

 

実力伯仲。スピードと技術が秀逸

話は戻って昨日のリナレス-ロマチェンコの一戦は、素晴らしい試合でした。

2人とも攻撃的かつスピードと技術に長けた選手なのでバチバチにかみ合うんじゃないかと思っていましたが、的中でした。
荒々しいファイトというよりも、お互いのスピードと技術が交錯した好勝負でした。

 

一方の選手が抜群のパフォーマンスで、もう一方の選手がイマイチ(もうちょっと頑張ってほしい)という試合は多いですが、この試合は両者とも申し分ないボクシングをしていたと思います。

 

こういう試合を言葉で表現するのが難しいし、間違いなく見る方が良いですが(苦笑)、リナレスが繰り出すきれいなコンビネーションとロマチェンコの強そうな(いや、強いはず)体幹が特に印象的でした。

ロマチェンコは「パンチの一発一発が重くて痛そうだなぁ」という印象でした。

フィニッシュの左ボディは、重そうなうえに速く鋭くて、アレはリナレスが倒されても仕方ないなぁという感じ。
ドラクエで言うところの「どくばり」のような一撃でした。

 

2018年のベストマッチ候補筆頭

まだ5月半ば。2018年はあと7カ月以上ありますが、この試合は2018年の年間ベストマッチ候補の筆頭です。
それぐらい素晴らしい試合でした。

 

年間ベストマッチは、いつ生まれるか分からないものです。

11~12月頃になって「おお~っ!!」というすごい試合がある年もあれば、2月あたりに「もうコレに決定!」っていう年もあります(笑)。
上に書いた中では、2011年のドネア-モンティエル戦がそうだったし、個人的には1999年のデラホーヤ-クォーティ戦も最高でした(1999年2月13日の試合)。

 

とは言っても2018年はまだ終わりません。
あと7か月半、今回の試合に匹敵する好勝負が生まれることを期待して、まだまだ見たいです。