ヴィトー・ベウフォートとうとう引退。MMAで20年以上のキャリアはとてつもない

MMA

ヴィトー・ベウフォートが5月のUFC224での試合をもって現役引退するそうです。

初期UFCから活躍してきた選手だけに、「よくぞここまで…」と思うのですが、まだ40歳。
私より年下なんですよね…(笑)。

 

 

デビュー時のインパクトは強烈だった

初めてヴィトーを見たのは、初期UFC(1997年)のタンク・アボット戦。
当時すでにタンク・アボットはヤバそうな喧嘩屋として知っていたので(笑)、「カーウソン軍団の若手がどうやって寝技に持ち込むんだろう?」と言う感じで見ていました。

 

で、見てみたらパンチで圧倒。
しかも、ボクサーっぽい鋭いパンチの打ち方。

「柔術家なのに、なんなんだこのパンチの上手さは!」

と、強烈なインパクトを感じたものでした。

 

しかもヘビー級で20歳(当時)。
「グレイシーよりすごいんじゃないの?」と思ったものでした。

 

階級を下げても活躍するとは…

ただ、ヘビー級だった当時は無理矢理体重を上げていたようで(アレしてた説が有力)、1年後には今のライトヘビー級(93.15kg以下)にサイズダウンさせていました。

 

で、ヴァンダレイ・シウバにマシンガンパンチで秒殺勝ち(Ultimate Brazilで)。
これもなかなかのインパクトでした。

 

ライトヘビー級ではUFCタイトルも獲得したし(防衛はできなかった)、その後さらにミドル級(84kg以下)に下げ、ライトヘビー級とミドル級を行ったり来たりして、両方の階級でタイトル挑戦までこぎつけていました。

 

階級を下げてもここまで活躍した選手は、当時はランディ・クートゥアとヴィトーぐらいだったんじゃないかと。
今は階級を下げることで新境地を開拓する選手が日本にもいますが、その先駆けだったんじゃないかと思います。

 

まあ、ヴィトーの場合、デビュー時のヘビー級がアレだったのですが(苦笑)。

 

日本では「最初の試合」の印象が…

そんなヴィトーですが、日本では「イマイチだった」という評価が大半でしょうね。
やっぱり最初の試合(PRIDE5、桜庭戦)の印象が強いので……

MMAの試合できれいなバックスピンキックを打たれたり、ジャンピングフットスタンプをされたのはヴィトーが最初ではないかと(それをやった桜庭選手が凄かった)。

 

ただ、あの試合はヴィトーのキャリアの中でも最悪に近い試合だったはず。
他の試合ではやっぱり強かったし、パンチで積極的に攻めていくスタイルは、見ていて面白い選手でした。

と、今はフォローしたい気分(笑)。

 

唯一残念なこと

ヴィトーに関して(ヴィトー本人のことではなくて)唯一残念なことと言えば、

 

デビューから20年経っている今でも、日本では「ビクトー」と表記されていること

 

です(苦笑)。

 

これ、デビュー当時にヴィトーの試合を取り上げた記者が「Vitor」を「Victor」と勘違いしたことが発端だと思っていますが、引退するまでずっと「ビクトー」と書かれているのが残念というかなんちゅうか本中華……。

「ビトー」は全然気にしません。
でも、「ビクトー」はない!ありえない!(笑)

 

 

それにしても、よくぞ20年以上もMMAの第一線で活躍してきたなぁと思います。
いろいろ、文字通りいろいろな経験をしている選手なので、引退しても後進の指導で活躍するんじゃないかと。

そんな将来への期待もしながら引退試合を見たいです。

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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