体重超過は最大レベルのガッカリ要因
MMAやボクシングに限らず格闘技全般、ひいては(階級等による)体重制限のある競技全般に言えることですが、「体重超過」という言葉を、以前よりよく聞くようになった気がします。
試合直前に分かることなので、試合を見ようとしている自分がカウンターパンチを食らった気分になります(苦笑)。
体重超過は契約違反
ボクシングにフォーカスして書くと、試合では契約によって体重の上限が決められています(ヘビー級の試合を除く)。
「計量の時に、○○kg以下の体重にしてきてね。じゃないと試合がちゃんと成立しないよ」
という内容が契約書に記載してあり、事前にその契約書に選手自らがサインすることで試合が決定しています。
体重超過は、明らかな契約違反です。
必要な調整期間が確保されてあり、自分で「仕上げられる」と判断して契約書にサインしているはずです。
にもかかわらず公式計量時に体重超過というのは、本当にガッカリするものです。
文字通り、勝負【以前】の問題です。
体重超過された側も辛い
対戦する相手のガッカリ感は、見る側よりはるかに大きいと思います。
勝つためというのはもちろん、契約通りの体重にするための調整も抜かりなくしてきています。選手によっては、それこそ死に物狂いで減量してきたはずです。
それなのに自分の相手がそれを怠っていて、それを試合前日に知ることになるので、「ふざけんなよ!」と言いたくなるでしょう。
試合をやれば相手の方が体重が重いので、自分が不利になります。
でも、不利だからといって「いや無理!試合中止!」なんて独断で決めることはできず、興行主が試合中止を宣言しない限りやらざるを得ないでしょう。
ちょっと意味合いが違うかもしれないですが、「正直者がバカを見る」に近いものを感じるのです。
もっと厳罰化してもいいのでは?
MMAやボクシングのタイトルマッチでは、チャンピオンに体重超過があった場合は、
「チャンピオンが勝っても王座は空位(王座は剥奪する)とし、挑戦者が勝てば挑戦者がチャンピオンになる」
という形で試合が行われます。
(よほどヒドイ場合を除いて)
もっと厳罰化してもいいんじゃないかなぁ?と思います。
例えば、
・ファイトマネーを全額そのまま相手に支払う
・王座挑戦権を〇年間はく奪
・ノンタイトル戦を含む試合出場を〇年間停止
・試合に勝っても負けても公式記録上は「負け」にする
・その階級で二度と試合しちゃいけないことにする(上の階級でやるしかなくする)
とか。
代わりに、試合の〇週間前までに「ムリっす」と申告すればペナルティを少しだけ軽減するとかにして。
日本で明日行われるタイトルマッチでチャンピオンに体重超過があったそうなので、「ムキーッ!」となって書きました。
ここ10年ぐらいで体重超過のニュースをよく見聞きするようになった気がするので、もう少し予防策があってもいいんじゃないかな、と。
【2018年4月16日追記】
応援したい選手が体重超過してしまったことで考えが少し変わりました。
罰則を現状より厳しくするべきだという点は変わらないけれど、厳しすぎるのもどうもなぁ……と(苦笑)。
特に、出場停止期間が長すぎるのはどうも…と思ったので、
・ファイトマネーの一定割合(50%以上)のペナルティ
・1年前後の出場停止(ノンタイトル含む)
・同じ階級で試合するのはダメ
あたりが妥当かなぁと思います。
ガッカリなのは変わりません。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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