「GOAT」は永遠に確定しない。決めようがない。人それぞれ
「GOAT」。
ヤギのことではありません(笑)。
「Greatest Of All Time」の略語、つまり「史上最高」という意味です。
いろいろなスポーツで「GOAT」について語られ、ちょっとした論争にもなります。
これまでも、今も、これからも、それはつづくでしょう。
でも、「これは考慮しておきたいなぁ」と思うことがあります。
誰もが基本的に主観的評価
誰が語っても主観的な評価になります(私も例外でなく、そうです)。
これは避けられないと思います。
客観的に評価しようと思っても、ルールや環境、用具等は年々変化・進化しているので、【完全な】客観的評価は不可能でしょう。
サッカーを例に挙げると、ペレの時代に使っていたスパイクやボールは、今サッカーで使われているスパイクやボールとは全然違います(昔のボールは重くてブレ球なんか蹴れなかったし、スパイクも重かったし雨に弱かったし…)。
ルールでもオフサイドやバックパスのルールが変わり、危険なタックルに対して厳しくしているところも変わっている点でしょう。
80年代も、今ほどタックルに対して厳しくなく、現役時代のマラドーナの雄姿を見ていると、今でも相手は本気で削りに行っていたように見えます(汗)。
NBAもそう。バッシュは進化しているし、ルールもちょいちょい変わっているので、客観的に「今の選手と過去の選手のどっちが優れているのか」を判断するのは難しいです。
結局、「自分はこう思う」という主観的評価をせざるを得ないと思っています。
(つまり、議論は尽きない…)
一番見ていた時代の選手を推しがち
サッカーで言うと、最近サッカーをめちゃめちゃ見ている人なら、「GOAT」にメッシやCR7、ネイマールを推すでしょう。
20年前ぐらいによく見ていた人だと、バッジョ、ジダン、ホナウドあたりを挙げるかと。
30年以上前によく見ていた人は、マラドーナ、ジーコ、プラティニあたりを挙げると思うし、40年以上前に見ていた人ならクライフやベッケンバウアー、ペレを挙げるかもしれません。
何が言いたいかというと、「自分が一番よく見ていた(目を輝かせて見ていた)時代」の選手を推しがちというか、肩入れするんじゃないかなと思っています。
バスケなら、マイケル・ジョーダンの現役時代をリアルタイムで見ていた人はジョーダンを挙げるでしょうし、現役時代のジョーダンをリアルタイムで知らない若い人だとコービー、シャック、レブロン、ダンカン、カリーかなぁと。
センターは見事に世代によって意見が分かれるでしょうね。
チェンバレン、ラッセル、ジャバー、オラジュワン、シャック等々。
かくいう自分もそうです(笑)。
サッカーなら今でも「GOAT」はマラドーナだし、バスケならジョーダン、センターはオラジュワンです。
以前、サッカー選手の「GOAT」投票かなんかでジダンがトップになったけれど、個人的には投票者の多くが「ジダン世代」だったんだと思っています。
結局決められない、決めようがない(苦笑)
そう考えているので、結局
「「GOAT」はこの人です!」
と決めることは難しいよね、無理だよねと思った次第です(笑)。
人それぞれの「GOAT」がいる。それでいいんじゃない?と。
スティーブ・カーのこのコメントも、カー個人の意見です。
賛否両論あって当然だと思います。
(ちなみに私は「インパクトでもジョーダンだよ」と思っています(^^))
全盛期を迎えるステフィン・カリー、現役時代3連覇を果たした指揮官は「インパクトという意味では、彼が史上最高」と断言
で、自分がまさに「そうだよ!おっしゃる通り!」と思ったのは、ジョーダンのコメントでした。
「その議論については、ネタや大げさな話題ばかりが先行している。ジャックとタイガーは直接プレーしたことはないし、同じクラブを使ってプレーしたことはないんだ」
「私もウィルト・チェンバレン氏や、ジェリー・ウェスト氏とプレーしたことはない。それでどちらが偉大かなんて話すことは少し不公平だ」
「そうだね、メジャー勝利数ではジャックが18回でタイガーが14回だ。そうやって世間は物事を評価する。(NBAの)優勝回数では私が6回で、ビル・ラッセル氏は11回だ。それでビル・ラッセル氏が、私よりも優れているとか、あるいは私が彼よりも勝っているということになるのか? 違うね。なぜなら、別の時代の人間を比較してどちらが優れているか決めようとしても、それは平行線をたどるだけであり、不公平な選択肢にすぎないからだ」
ジョーダンの言う通り!
ジョーダンを見てNBAとバスケが好きになった一人なので、特にそう思いました(笑)。