パッキャオvsホーン。たしかに判定には疑問があったが、それ以上に強く思ったこと
日曜日に行われたマニー・パッキャオvsジェフ・ホーンの試合で、判定に関して物議を呼んでいました。
リアルタイムで観たかったけれど、「そこまで注目することないかなぁ」というのもあり積極的にはなれず(苦笑)、試合結果を知ってから見ました。
その代わり、ラウンド毎に採点してみて、ジャッジのスコアと比べてどうなのかなぁ、というのも確認してみました。
たしかに「?」なスコア
最終的な判定は、113-115が2人、111-117が1人の0-3でホーンの勝利でした。
それを最初に知った時の印象は、
「ほほう。僅差だったのかな?でもホーンの方が攻勢だったのかな?」
でした。
しかし、ちょっとしてから「あの判定はないだろ」的な書き込みやコメントを見るようになり、試合内容が気になってきました(笑)
で、実際に見て、自分がつけたスコアはこんな感じになりました。
もちろん、ただのボクシング好きのおっちゃんの採点なので(笑)、「この採点こそが正しい!」などと主張するつもりはありません。
ただ、「一体どういう採点をしたら、111-117になるの?」という疑問はありました(苦笑)。
「111-117」ということは、パッキャオが取ったラウンドは3ラウンドのみで、残りの9ラウンドをホーンが取ったことになります。
「そこまで差があったかなぁ?」と思いましたが……
もちろん、両者ともに有効打に欠けたために手数で判断したラウンドもいくつかあったとは思うけど、それを考慮しても「111-117」にはならないんじゃないかなぁ、と。
物議を呼んでいたことに納得しました。
パッキャオがどうも……
ただ、試合の判定以上に気になったことがありました。
それは、パッキャオがこの試合イマイチだったことです。
序盤からステップワークが重たそうに見えたし、パンチにもパワーも迫力も感じられないことが多かったです。踏み込みが足りないような。
細かいパンチはよく当てていたと思うけれど「有効打」と言えるものは少なく、「今までのパッキャオ」と比べると、
「どうしちゃったのよ?」
っていう感じでした。
ロープを背にする場面も多かったし。
後半になってホーンが疲れてきて、パッキャオが攻勢に転じる場面も増えたけれど、それでもマルガリートやコット、モズリー相手に一方的に攻めていたような「すごいパッキャオ」の印象は全く感じられず…。
年齢的なものも当然あるのでしょうけど、もしかしたらコンディションも良くなかったのかなぁ?、とも感じました。
パッキャオ本人が判定結果を受け入れる旨のコメントをしていたことからも、自身のパフォーマンスに納得していない部分もあるんだろうなぁと。
「次」はある?
今回の試合は、契約上はパッキャオ側に再戦する権利もあるそうなので、パッキャオ陣営がその気になれば再戦ということになるのでしょうけど、「どうでしょう?そろそろ…」と思いました。
フィリピン上院議員としての職務もあるし、コンディション調整も大変なはず(今回もそうだったかもしれない)。
もう十分すぎるぐらい凄い試合をたくさんしてきたし、「史上最高のアジア人ボクサー」の称号が揺らぐことはないでしょう。
メイウェザーとの一戦で、お金も十分すぎるぐらい稼いだはず(笑)。
「次」があるのかどうか現時点では分からないけれど、「もういいんじゃない?」というのが個人的にあります。
でも、それでもいざ試合が決まれば気になっちゃうんだろうなぁ……(笑)。