ラファエル・ナダルとフロイド・メイウェザーJrの共通点。好きな理由の一つでもある

雑感

テニスの2017年全仏オープン。
ラファエル・ナダルが前人未踏の10度目の優勝をしました。

全仏前のクレーコートの大会でも好調だったし、元々テニスではナダルのようなハードヒッターが好きなので、「ナダルに勝ってほしいなぁ」と思っていただけに良い大会でした。

そんなナダル。プレースタイルも好きなのですが、もう一つ好きな理由があります。
それはフロイド・メイウェザーJrを好きな理由の一つでもあります。

 

 

コーチ(トレーナー)がずっと家族(叔父さん)

ラファエル・ナダルのコーチは、ナダルの叔父さんにあたるトニ・ナダルさん。
3歳の頃からずっとラファエルを指導してきたそうです。

トニさんにとっては甥っ子になるので、少しは優しいところもあるのかなぁとか想像してましたが、全然でした(笑)。

 

何年か前に見たナダルのトレーニング映像を見ていると、トニさんは厳しい厳しい。

 

「そんなんだから、いつもツメが甘いんだ」

とか、

「全然集中できてないじゃないか。そんなんじゃ勝てないぞ」

 

とか容赦なく厳しい言葉をかけていました。

 

日常的にこんなに厳しいのか分からないし、幼少期からこんな感じだったのかも分からないですが、

「おお、すげー追い込んでるなぁ…(汗)」

と思うのと同時に、

「それだけ信頼関係がしっかりしているんだろうなぁ」

と感じていました。

 

プロ選手が誰かにコーチに就いてもらうと「指導してもらう・指導する」だけでなく「雇う・雇われる」の関係にもなります。

トニさんともそういう関係なのでしょうけど、長年の信頼関係から「雇う・雇われる」という関係性よりも「指導してもらう・指導する」の関係性が絶対的に強いのでしょう。

トニさんはナダルの性格やクセなんかも熟知していて、どこまで追い込むことができるのかも知っているので厳しくできる。
ナダルとしても、自分のために追い込んでくれているというのを十分に理解しているから食らいついていくのかなぁと。

そういう関係性が素晴らしいなぁと思うのです。

 

フロイド・メイウェザーJrのトレーナーも、キャリアの大半を叔父のロジャー・メイウェザーさんが務めていました。

お父さんのフロイド・シニアさんも指導した時期があるのですが、元々お父さんとは関係がビミョーなのだそうで、『24/7』(試合直前のドキュメンタリー番組)でもちょくちょく親子のビミョーな距離感が採り上げられていました。
(トレーニングキャンプに付き合うことは許可されているけれど、息子に一切指導したり、声をかけることができない等々…)

メイウェザーもまたロジャーさんに対する信頼は絶大で、ミット打ちは必ずロジャーさんにやってもらっていたし、試合の時のセコンドも常にロジャーさんでした。
(個人的に、メイウェザーが不意にパンチをもらうことが少ないのは、ロジャーさんとのあの攻防一体のミット打ちによるところが大きいと思っています)

メイウェザーが引退を決めた要因の一つに、ロジャーさんにパンチドランカーの症状が出て、トレーナーをやっていくことができなくなったこともあったそうです。

 

世界第一線のプロになっても同じように指導する叔父さんも素晴らしいけれど(その努力はハンパじゃないはず)、叔父さんを常に信頼して指導を仰ぐナダルもメイウェザーも好きです。

 

来季以降のナダルに注目&期待

で、ナダルですが、今季限りでトニさんがコーチを退くのだそうです。
来季からは(既にコーチングチームに加入している)カルロス・モヤがコーチをするそうで。

これもちょっと注目したいです。
モヤは世界ランク1位になったこともある元名選手なので、何か「進化」する部分もありそうです。必要な時にはトニさんにも相談できるのでしょうし、今回の全仏を見て「ナダルはまだ強い!」というのを強く感じたので期待しています。

 

我が子の指導を弟に(笑)

自分の子供に、空手の時などにああせいこうせい言うのですが、我が子には私以外の人が指導するのが合いそうな感じがしています。
私の言うことはちょくちょくスルーして、先生の指導は素直に聞いているので(苦笑)。

 

私の弟が長年テニスをしていて(アマだけど現役)、10年近く前にはキックボクシングもして指導経験もあるので、もし我が子がテニスやキックをしたいと言い出したら、弟に指導を頼もうと思っています。

ナダルやメイウェザーのようになることを期待して…(^^)