ヨーロッパの国まで招待!?コパ・アメリカが「コパ・アメリカ」でなくなるのでは?(苦笑)
CONMEBOL(南米サッカー連盟)が主催するコパ・アメリカ。
EUROほど大きな規模ではないものの、いつも注目している大会の一つです。
そんなコパ・アメリカですが、2019年大会からヨーロッパの国を招待する構想があるらしく、
イタリア、スペイン、フランス、ポルトガルが2019年開催のコパ・アメリカに参加か
「それじゃあ、「コパ・アメリカ」じゃなくなっちゃうじゃん!」
とツッコみたい思いです(苦笑)。
コパ・アメリカの好きなところ、「う~ん…」なところ
コパ・アメリカは、元々は南米10か国が「南米一」を争う純粋な「南米選手権」でした。
その10か国とは、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、チリ、コロンビア、エクアドル、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ。
錚々たる顔ぶれ…いや、国々です。
アジア選手権なら、どの国も準決勝までは行けるんじゃないでしょうか。
それだけに、毎回ハイレベルかつ熱いところが好きでした。
アルゼンチンのクラウディオ・カニーヒアを知ったのは1987年のコパ・アメリカだったし、ガブリエル・バティストゥータやディエゴ・シメオネに注目し始めたのも1991年のコパ・アメリカから。
1994年のW杯優勝に大きく貢献したホマーリオ&ベベトのブラジル2トップは、1989年のコパ・アメリカの方が個人的にはキレキレだったと思っています。
そういえば、ウルグアイの「ゴールの詩人」ルべン・ソサを「スゲー!」と思ったのも1989年のコパ・アメリカでした。
コパ・アメリカでの活躍がきっかけでブレイクする選手も、これまでにけっこういたので、「期待の選手発掘」という意味でも注目に値する大会です。
ただ、全面的に「いい!」わけではなく、「う~ん…」と思うところが一つだけあります。
それは、W杯南米予選と見事にかぶるところ……(苦笑)。
南米は10か国しかないため、W杯予選は10か国によるホーム&アウェイの総当たり形式(いわゆるリーグ戦みたいな感じ)で行われています。
しかも、W杯予選の期間は、前回大会の翌年から本大会前年まで。
2018年大会の予選だと、2015年10月から2017年10月まで行われます。
W杯予選の合い間に、同じような出場国でコパ・アメリカが行われるわけです。
監督・選手からすれば、3年間ず~っと同じような国々とガチ勝負しなければならないわけで、これはしんどい……
北中米の国を交えるなら、まだ「コパ・アメリカ」と言える
そんなこともあって近年、アメリカやメキシコを招待しているのでしょう。
個人的にこれはこれで良いと思っています。
なぜなら、北中米の国を加えるぐらいなら、まだ「コパ・アメリカ(アメリカ大陸選手権)」と言えるから(笑)。
「北・中・南米のアメリカ大陸全体のナンバーワンを決める大会」と位置付ければ、まだコパ・アメリカの存在意義はあると思っています。
でも、ここにヨーロッパの国を加えたら、ちょっと意味合いが変わってくるかなぁ…と。
実際に加えたら、ヨーロッパの国が優勝する可能性があります(しかも高め)。
その時に「コパ・アメリカ優勝国」としてヨーロッパの国の名前があることを想像すると、どうしても違和感が…(苦笑)
2019年大会だけでも「CONMEBOL主催のプチワールドカップ」みたいにしたいのでしょうけど、FIFAコンフェデレーションズ・カップともかぶると思うので、やっぱり違和感があります。
EUROと同じ年・頻度でやれば現行の出場国でもいい
コパ・アメリカは2019年大会後は、2020年から4年毎、つまりEUROやオリンピックと同じ年・頻度で開催することになるようです。
それなら現行のような「アメリカ大陸選手権」のような位置づけでいいと思うし、EUROと並行して楽しめるかなぁと思っています。
ヨーロッパの国を招待するのは2019年大会の1回コッキリということなのでしょう。
でも、この1回コッキリの大会でヨーロッパの国が優勝しちゃう可能性はあります(笑)。
いいのかなぁ?(笑)