子供のセコンドをする父親の素晴らしさを我が子の試合を見て実感する
私の子供(2人)は、週一回空手を習っていて、週末に上の娘が初めて大会に参加しました。
(極真に代表されるフルコンタクトではなく、いわゆる伝統派空手)
試合を観客席から見ていたのですが、「子供の試合のセコンドに就くのって、大変だなぁ」と感じました。
ついあれこれ言いたくなる(苦笑)
稽古の時は、「右腕を上げろ(下げろ)」とか「もっと積極的に行け!」とかあれこれ言いたくなってしまいます…。
実際、稽古の休憩中や終了後に、気づいたことをあれこれ言うのですが、1回ですぐに改善するのは難しく、しつこいくらいに言います(苦笑)。
稽古の時にさんざん言っているので、試合の時は反対に静かに見ていました。
これがなかなか精神的にしんどい……(苦笑)。
やっぱりあれこれ声をかけたくなります。
形の時は、始める前と終わった後の作法にも注意するように、とか
組み手の時は、「もっと手数を出せ」とか「ビビることないぞ」とか
待機している周りの子たちが足を崩して座っている中で娘が一人だけ正座していたので、「今は足崩してていいぞ」とか(笑)
仮にそばにいたとしても冷静でいることは難しく、感情を露わにしてしまうかもしれないなぁと感じていました。
今回娘の試合を観客席で見ていて、子供のセコンドに就いて冷静でいられるお父さんって、すごいなぁと感じました。
冷静に子供の試合を見守るのは難しい…
格闘技では、自分の子供の試合のセコンドについているお父さんをよく見ます。
最近ではヒクソン・グレイシーの、息子クロンへのサポートぶりが印象に残っています。
自分の子供の真剣勝負を静かに見ているだけでも気が気でないはずなのに、静か。
自分の子供に全幅の信頼をしているからこそなのでしょうけれど、声を荒げたりすることなく終始冷静に見守っていて、勝った後に親子で喜んでいる姿を見ていると、「かっこいいなぁ」「素晴らしいなぁ」と感じます。
今回自分が静かに見守るのが難しいことを体験して、改めてそう感じました。
子供には結果を求めない
娘は形も組み手もトーナメント初戦で敗退でした。
でも、結果に対してどうこうは言いません。
試合は、あくまで「試し合い」。
稽古で培った力を本人が十分出せたと思えれば、それでいいかなと。
自分が球技の試合やマラソンのレースに出る時も、基本的に同じように考えているので。
もし娘が試合後に悔しがっていたら、「仕方ないよ。また練習頑張ろう」ぐらいの声はかけようかと思っていました。
しかし、娘は戻ってくるなり
「まだ時間がいっぱいあるから、一回帰ってから映画見に行こう♪」
と一言。さすがに
「ちょっとぐらい悔しがれよ!」
と言いたくなりました(苦笑)。
切り換えが早いのは、それはそれでいいかもしれないけれど(笑)。
子供の武道も日々鍛錬だけど、自分の父親としての在り方も日々鍛錬だなぁ
と感じた週末でした。