サッカーのルール改定。「オフサイド廃止」よりこっちの方を希望!
FIFA技術発展部門責任者になったマルコ・ファンバステンさんが、ルール変更について提言したそうです。
「オレンジカード(シンビン制度)の導入」
「年間出場試合数の制限」
「前後半のハーフではなく4クォーター制の導入」
「PK戦ではなくシュートアウト方式による勝敗決着制」
「オフサイド廃止」
がその要旨のようです。
最初の4つにはアリだと思いますが、最後の「オフサイド廃止」よりも個人的には「リーグ戦における勝ち点変更&ボーナスポイント導入」と「交代出場枠の増加」をしてほしいです。
「オフサイド廃止」はドラスティック過ぎてサッカーそのものが変わりそう…
オフサイド廃止は、たしかに得点チャンス増加の起爆剤になりそうです。
でも、反対に守備陣がドン引きして、FWとDFとの距離が伸び伸びになってしまい、中盤での技術的・戦術的な駆け引きが激減するんじゃないかなぁと思っています。
お互いのペナルティエリア周辺での駆け引きに終始してしまい、中盤でのスペースの潰し合いとかダイレクトパスでのつなぎなどは見られなくなりそうだなぁと。
ファンバステンさんは、今のサッカーはハンドボールのようだと言っているようですけど、オフサイドを廃止することで、よりハンドボールっぽくなる可能性もあるんじゃないかと思っています。
審判にとっては難しいジャッジメントが減るので良いでしょうけど(笑)、サッカーを見る側・する側にとっては適応が難しそうです。
それと、バレージが率いていたミランDFを見てきた自分には、オフサイドトラップは魅力的な戦術の一つです。
これがなくなるのはイヤだなぁ(笑)。
「勝ち点変更」と「ボーナスポイント導入」の方が攻撃的にできるのでは?
得点の可能性を増やしたいのであれば、リーグ戦における勝ち点の変更とボーナスポイント導入の方が良いのではないかと思っています。
勝敗の決着(引き分けの激減)を求めるのなら、勝った場合の勝ち点を大きくすればいいし、得点(または得点差)に応じたボーナスポイントがあってもいいと思います。
それに、「スコアレスの引き分け」を「負け」に近い勝ち点にするのもアリではないかと。
こっちの方が、ワールドユースなどで試験導入しやすいのでは?
交代出場枠の増加で大きな戦術転換ができそう
もう一つ。
交代出場枠の増加もあっていいんじゃないかと。
現行の3人では、裏を返せば残りの8人がフル出場になります。
11人中8人(フィールドプレーヤーに限れば10人中7人)がフル出場だと、戦術を大きく変えることは難しいかなと思っています。せいぜいFWかDFを1人~2人追加したり、攻撃的/守備的なMFを1人~2人追加する程度かと。
出場枠を、例えば8人ぐらいにすれば、負けそうな時には一気にFWを4人入れたりもできるし、守備を固めたいならDFを一気に3人入れるとかできます。
そうすると「全面攻撃vs全面守備」の様相を呈したりして、試合の序盤と終盤で全然違う見応えになるんじゃないかと思うのです。
ちょっとした妄想ですが(笑)。
イエローで即シンビンでも良いと思う
現行のイエローカードは「警告」を意味しますが、ラグビーのようにイエローカードで「即シンビン(10分間の退場)」でもいいと思います。
サッカーでは「イエロー上等」でファウルをする場合も多々あります。
「まあ、この程度ならイエローでしょ。さすがにレッドはないっしょ」
みたいな(笑)。
それも戦術といえば戦術ですが、イエローが「警告」ではなく「シンビン」になると、かなり慎重になるんじゃないかと思います。
退場の「10分間」も、「試合が動いている10分間」にすればインパクトも大きいでしょう。
「テストマッチ」があったら見たい
いきなりガラッと変えるよりも、試験的導入があった方がいいなと思います。
でも、試験的にやるなら、A代表やトップチームでやってみてほしいです。
勝ち点やボーナスポイントならELやコパ・スダメリカーナで、オフサイドやシンビンはA代表の親善試合なんかで。
そんなテストマッチがあれば、私は是非見てみたいです。
たとえそれが日本代表の試合でも(笑)。