ローマ字。「そんなに教え込まないとダメなの?」という素朴な疑問が…
小学生時代に習ったことのあるローマ字。
当時は何も考えずに学校で習い、そのローマ字で名前や文章を書いて得意気になったりしたものですが(笑)、大人になり、娘が学校から持って帰ってきた練習プリントを見てちょっと愕然としました……
「初めから英語で覚えればいいんじゃないの?」のオンパレード
娘(小3)が今ローマ字を習い始めていて(たぶん、国語の授業)、ローマ字の練習プリントを持って帰ってきました。
が、見てみると、
「蟻」とか「犬」とか「家」とか「海」を
「ari」とか「inu」とか「ie」とか「umi」と、何度も反復練習…
そういう単語なら、初めから「ant」「dog」「house」「sea」で教えればいいんじゃないの?
という疑問が(苦笑)。
妻もこれを見て愕然。
「こんなに書かせても役に立たないじゃん」と。
もちろん和製英語や地名、人名といった固有名詞はローマ字を使います。
例えば、「うどん」は世界中で「udon」だし、「寿司」は「sushi」、「納豆」は「natto」。
「赤坂」は「red slope」ではなく「Akasaka」だし、「青山」は「blue mountain」ではなく「Aoyama」なので、こういうのは必要でしょう。
でも、「犬」とか「家」とかは「初めから英語で覚えた方がいいんじゃないの?」とやっぱり思います。
英語を習う前にローマ字をガッツリ教えることが、日本人の「英語アレルギー」を生む原因になっていないかなぁ、と。
中学生時代にローマ字との混同によるスペルミスで苦労した記憶が蘇ったので(笑)。
ローマ字を知っていると便利ではある
とは言っても、ローマ字を全否定するわけにはいきません。
PCで日本語を入力する時、大半の人はローマ字で文字入力しているはずです。
PCで「入力」と書く場合、キーボードで「nyuuryoku」と打ってから変換していると思います。キーボードに書いているかな文字の方で入力しているのは超少数派ではないかと。
PCでスラスラと日本語入力できるのは小学生時代にローマ字を習っているからだと考えると、ローマ字をバッサリ斬り捨てるのもどうかなぁと思ったりします。
ローマ字が便利な場面ってほとんどコレだけなのですが(苦笑)、仕事ではPC必須ですからね……
ローマ字に力を入れ過ぎないようにしてほしい…
ローマ字教育を「必要/不要」という切り分けをするのは正直難しいです。
「じゃあ落とし所は?」となるのですが、う~ん……
まず、和製英語や地名・人名等の固有名詞は「世界中でこう書きます。書くんです」とローマ字表記を教えるのはアリだし必要でしょう。
他方、「inu(犬)」、「ie(家)」とかは、あんまり子供に教えなくていいんじゃないかと(苦笑)。
「ローマ字ではこういう書き方になるけど、外国行っても全然通じないからね。使うのはパソコンで日本語書く時ぐらいかな」って補足してサラッと流すのならともかく、アタマに染み込ませるかのように反復して書く練習をするのは、力の入れ過ぎじゃないかと。
ローマ字教育、その先の英語教育で何が正解なのかは分からないけれど、少なくともローマ字をガシガシ覚え込ませても英語教育には好影響はないんじゃないかと思っていますが、どうなのでしょう……?
我が子には「ローマ字は今はそんなに気合い入れなくていいよ」と言っておきました。
将来もしローマ字で苦労することがあれば(あるのか?)、親として責任持って教えることにします…