トップランナーのアドバイスは的確だった・・・さいたま国際マラソン2016出走記②
さいたま国際マラソンの前日に、さいたまスーパーアリーナで受付を済ませ、ナンバーカードや記録計測用チップを受け取りました。
フルマラソンの事前受付としての通常通りの手続で、とてもスムーズでした。
さいたまスーパーアリーナを訪れたのは約10年ぶりのこと。
10年前まではPRIDE観戦のため毎年のように年に数回、多い年は6回ぐらい通っていたのですが(笑)、それからほぼご無沙汰でした。
なので、ちょっとした感慨深さもありました。
事前イベントにトップランナーのトークショー
受付を済ませたタイミングが良かったようで、さいたまスーパーアリーナを出て「さあ帰ろうか」という時に、アリーナのそばのけやき広場でトークショーのイベントがありました。
普段ならスルーして帰るところですが(笑)、その後に特別な予定があるわけでもなかったので立ち寄ってみることに。
登場したのは、高橋尚子さん、赤羽有紀子さん、川内優輝選手のお三方。
お三方とも最近コースを試走されたそうで、コース攻略についての話をしていました。
要約すると、
・前半は突っ込んで行かない(飛ばさない)方がいい。脚力を後半に残せるように前半は抑える
・35km過ぎの新浦和橋はけっこう脚に来る
・さらに38km過ぎの上り坂も緩やかだけどしんどい。新浦和橋を過ぎて安心するのは禁物
・風が強い場合は単独で走らず、集団になって周りのランナーに風よけになってもらった方が賢明
といった感じでした。
「おぉ、なるほど!」と翌日のレースで注意してみたところ、ドンピシャでした。
風はそれほど強くなかったので良かったけれど、38km過ぎの上り坂は本当にしんどかった……。あの話を聞いていなかったら、新浦和橋を上り切って安心して、38km過ぎで心が折れて歩いてしまうところでした(笑)。
そして、「前半は突っ込んで行かない」もその通りで、後半にちょいちょいあった上り坂(ゆるめ)にもゲンナリせず行けました。
自己ベストを更新できなかったのは力不足…
そんな的確なアドバイスを聞いていたのに自己ベストを更新できなかったのは、シンプルに自分の力不足だったのでしょう……
3:30:00で走るには、アベレージでキロ4:59ぐらいのペースでないといけません。
(5分 × 42km = 210分 = 3時間30分……に、プラス約200mなので)
自分のタイムを振り返ってみると、前半の21kmで5:10~5:15のペースだった区間が5kmもありました。終盤で苦しくなってペースが落ちることを想定すると、セーブ「しすぎた」感があります……
前半は突っ込まないにしても、キロ5:00~5:05ぐらいで維持するべきだったなぁと。
それでも3:30:00は厳しかったでしょうけど(苦笑)。
事前イベントも一聴の価値あり
自分のことはともかく(苦笑)、トップランナーの方による試走をしてのアドバイスは本当に的確でした。
後半、身体は悲鳴を上げていましたが、走りながら「おお!ほんとにそうじゃん!」とアタマの中でお三方に感服していました。
同時に、「走力に関係なく、キツイと感じるところもみんな一緒なんだなぁ」という、当たり前のことかもしれないけどやっぱりそうなんだという納得感(?)もありました。
エリートランナーのレースを見ていると終始飄々と走っていて、コースがどうこうとか全然気にしていないように見えるので(笑)。
今後もフルのレースに参加する時は、事前のこういうイベントも押さえておきたいなぁと思いました。特にコース攻略の話は、一聴の価値ありです。