監督まで…イングランドのサッカー復権はけっこう大変そうだ…
サッカーとラグビーの両フットボールの「母国」イングランド。
サッカーのプレミアリーグの注目度は、欧州でも1、2を争う高さだと思っています。
他方、代表チームは1966年W杯の優勝以降、1990年W杯イタリア大会の4位が最高で、ずっとイマイチ。
EURO(欧州選手権)でも、この40年では1996年大会のベスト4が最高で、ずっと今一つの成績です。
ラグビーは2003年大会に優勝したからまだいいけれど、サッカーは長い間パッとしていません。
「母国」なのにこれはちょっと……と、ずっと思っています。
で、前途の険しさを象徴するかのように、サム・アラダイス監督の不祥事による辞任(解任?)……
う~ん、やっぱり難しそう(苦笑)。
今はウェールズの方が勢いを感じるし、期待が持てます。
「これからのイングランドはどうだろう?」というのが気になるので、監督、GK、フィールドプレーヤーの3つに分けて考えてみました。
監督
イングランド人の名監督、いませんね(苦笑)。
プレミアリーグの強豪チームを率いている監督は、揃って外国人監督。
というか、イングランド人監督は20チーム中4チームしかありません(2016-17シーズン開幕時点)。代表チームで上記の好成績だった時の監督はイングランド人(ボビー・ロブソン、テリー・ヴェナブルズ)でしたけど、それ以降出てきていません。
なんでかなぁと思うこともあったけれど、要因の一つは、代々イングランドは綿密な戦術を練ったりショートパスをつなぐサッカー(一言でいえば「モダンフットボール」)をしてきていなかったので、今も実践できる監督がなかなかいないんだろうなぁと思っています。
プレミアリーグが始まって20年以上。
そろそろ実践できる監督(元選手)が出てきてもいいんじゃないかとは思いますが。
ただ、スヴェン・ゴラン・エリクソンやファビオ・カペッロのような外国人監督を招聘しても厳しい成績だったので、監督だけの問題ではなさそうです……
GK
イングランドが特に残念なのは、優れたGKがなかなか出てこないことです。
今はジョー・ハートが正GKに就いています。
体格に恵まれているし、時折「おーっ!ナイス!」と思うセーブも見せますが、安定感や冷静さという点では他国の優れたGKには遠く及ばないです。
スペインやイタリア、ドイツだったら、代表枠の3人に入れないだろうなと思うし、もしもジャンルイジ・ドンナルンマがイングランド人だったら、即「正GKの20年保証」だろうなと(笑)。
GKは好きなポジションなだけに、そろそろ「おおっ!?」と思わせる若いGKが出てきてほしいなぁと思っています。
フィールドプレーヤー
正直完全にはキャッチアップできていないけれど(苦笑)、名前だけ見ると「けっこういい選手出てきているのになぁ」と思います。
ハリー・ケイン、デル・アリ、ダニエル・スターリッジ、マーカス・ラッシュフォードは、これから更に飛躍する可能性があると思っています。ただ、守備陣は「強固」や「盤石」とは言い難いかなぁ……。ドイツやフランスと比べてしまうと、やっぱり厳しい。
あと、中盤にスティーブン・ジェラードの後釜になる選手がほしいところです。
ポール・スコールズのような選手が突如現れたら最高ですが(笑)。
監督も選手も「逸材」がほしい
イングランドが強豪国として再君臨するには、監督にも選手にも「逸材」が出てきてほしいところです。
今の選手でも強いチームが作れるかもしれませんけど、そのためには上手く指揮する監督が不可欠です。
それに、イングランド代表にはスター選手が一人以上必ずいるように思うので(キーガン、ロブソン、リネカー、ホドル、ガスコイン、シアラー、ベッカム、オーウェン、ジェラード、ルーニー等々)、ルーニーの次の「顔」が出てきてほしいです。
ラッシュフォードとかケインがそうなるのでしょうか?
ところで、次の監督は誰になるのでしょう?
イングランド人から探すのでしょうけど……