KG引退。「高校→NBA」を可能にした功績は大きい
この週末に、ケビン・ガーネット(以下、KG)が現役引退を表明したそうです。
KGはいろいろ好きなところや素晴らしいところがあるけれど、一番強く残っているイメージは「高卒プレーヤー」だったことです。
KG(とコービー)が大活躍したことで高卒NBAプレーヤーが増えたと思うので、その功績は大きいです。
KG以前の高卒NBAプレーヤー
KG以前にも高卒NBAプレーヤーはいました。
史上初の選手はモーゼス・マローン。NBAの名センターの一人に挙げられる選手で、フィラデルフィア76ers時代はチャールズ・バークリーの面倒をよく見ていた選手としても有名でした。注目度も高かったと思いますが、めちゃめちゃ活躍して1996年のNBA歴代ベスト50にも選ばれています。
それと、ダリル・ドーキンス。ダンクでバックボードを破壊した選手として有名かも。
レイカーズのハイライトビデオに「相手チームの選手」としてインタビュー出演して、ジャバーのスカイフックをされまくった日は夢の中でもスカイフックを連発されていた(苦笑)ことを茶目っ気たっぷりに語っていたのを記憶しています。
もう一人、ショーン・ケンプが有名です。90年代前半はシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)で圧倒的なフィジカルを武器に、ものすごいダンクをしまくってかっこいい選手の一人だったけれど、キャリア後半はだんだん太って動きが鈍くなり残念でした…
KG以前は、3人のように活躍した高卒プレーヤーがいたものの、高卒でNBA入りすること自体が非常に珍しく、「やっぱりカレッジの環境でしっかり教育も経験も積んでからの方がいいでしょ」という考えの方が圧倒的に多かったのでしょう。
バスケで生活できなくなるリスクも考えて、「大学に進学してほしい」という親御さんの意向も強かったかもしれません。
KG以後の高卒NBAプレーヤー
KGがNBA入りした時も「おいおい大丈夫か?」的なコメントが多かった記憶があります。
当時のNBA雑誌もそんな論調が多かったような。
でも、KGが活躍して、その後にコービー・ブライアントが続いてからは高卒プレーヤーが続出しています。
すぐ挙げられる範囲で列挙すると(以下、順不同)、
ジャーメイン・オニール
トレイシー・マグレディ
タイソン・チャンドラー
レブロン・ジェームズ
ラシャード・ルイス
JRスミス
アマレ・スタダマイアー
ケンドリック・パーキンス
アル・ジェファーソン
アンドリュー・バイナム
等々います。
レブロン・ジェームズが高校生なのにドラフト1位指名されたのは、スカウトの目から見て「コイツはすぐ活躍できる!」っていうのがあったのでしょうけど、その根拠の一つにはKGの成功例があったはずです。
「大学まで待っていたらもったいない。KGみたいにすぐ行けるぞ!」っていう。
KG以降に、これだけ高卒プレーヤーが出てきているのは、KGの功績が大きいといえます。
将来の殿堂入りは確実では?
SFからCまで対応可能で「Mr. Everything」と呼ばれていたし、ハートの熱い選手でもあったし、見ていてかっこよくて好きな選手の一人でした。
アンデウソン・シウバのように細い見た目ながら、体幹・筋肉がしっかりしていて「究極の細マッチョ」に近い感じだったし(笑)。
(「究極の細マッチョ」はブルース・リーだと思っています)
ああいう体形にも憧れます。
個人成績(数字)で目立つのはリバウンドぐらいですが、その影響力は絶大かと。
将来の殿堂入りは確実でしょうし、ミネソタとボストンでは永久欠番になるのでは?
ボストン・セルティックスの背番号がだんだん永久欠番で埋まっていきますね(笑)。