アレッサンドロ、やっぱりすごい!フィジカルとメンタル以上に大切なもの

雑感

私の中の「世界4大アレッサンドロ」の一人、アレッサンドロ・ザナルディが、リオデジャネイロ・パラリンピックで2大会連続の金メダルを獲得したそうです。

 

両足切断から15年。元F1ドライバー、ザナルディがパラリンピックで2大会連続の金メダル!

 

ちなみに、私の中の「世界4大アレッサンドロ」は、デルピエロ、ザナルディ、コスタクルタ、ネスタです(^^)
(長年のインテルファンの方、アルトベリじゃなくてごめんなさい!)

 

 

F1→CART→パラリンピック→アイアンマン!

一昨年のアイアンマン世界選手権でザナルディが見事完走した時のことを思い出しました。

 

アスリートとしてものすごいキャリアなのは間違いないですけど、選手生命どころか生命そのものの危険もあった事故を起こしたにもかかわらず今もトップアスリートの一人として戦っていることが素晴らしいです。

来月で50歳です(!)
フィジカルの衰えが少なからずあるはずなのに今でもバリバリなのもすごいけど、やっぱりメンタルの強さがハンパじゃないんだろうなぁと思います。

 

特に、CARTで両脚を切断する大事故に遭いながらも、ハンドドライブ仕様の自動車でレースに復帰したときは「なんて人だ!」と思ったものです(日じゃなくて(^^))。

今でもあの時のクラッシュの映像は私の記憶に焼き付いていて、もう二度と見る気にはなれません…。見ることすら恐ろしい事故だったので、ザナルディ本人には恐怖も残っていたんじゃないかと思っていたし、それが理由で引退したとしてもしょうがないと言えます。

でも、レースに復帰。それだけで「とてつもないメンタルの持ち主」としか言いようがないです。

 

しかも、カーレーサーとして引退した後にすぐパラリンピックを目指したというのがまたすごい。もう40代になっていたのに。
F1パイロットになるぐらいのフィジカルがあったからすぐに適応できたのでしょうけど、あれだけの勝負の世界から引退すれば、「あとはのんびり過ごしたい」と思ってもおかしくないです。なのにすぐ「別のレース」の世界で勝負しているというのが、感動もさることながら、ただただすごいです。

 

ロンドン五輪で金メダルを獲って、それだけでもすごいのに、2年後にアイアンマンを完走するとは。

3.8km泳いで、ハンドバイクで180km走って、車いすで42.2kmです。全部上半身だけで!
上半身だけしか使わずに226kmを完走したというのが驚異だし、同時にアイアンマンのような超長距離もできるというのもまた驚異的です。

しかもそのまた2年後にまた金メダル獲得って……(^^;)

 

フィジカルよりもメンタルよりも「好きであること」

「すごいなぁ」というのが真っ先に思う感想なのですが、同時に「何がザナルディをそこまでさせているのだろう?」と考えると、フィジカルよりもメンタルよりも、「好きであること」が最大のポイントなのかなぁと思っています。

 

とにかくレースが好きなんだろうなぁと。
人との勝負が好きなのか、自分との勝負が好きなのかは分からないけど、ヒリヒリする緊張感とか終わった後の達成感とか、そういうものを含めて好きなのでしょう。
だから、両脚を失ってもすぐにカーレーサーとして復帰したし、引退してすぐにハンドサイクリングのレースで戦っているんだろうなと。

 

両脚を切断した時のショックの大きさは、「もし自分がなったら…」と思うだけでも恐ろしいので、「このぐらい辛かったんだろうなぁ」という想像をはるかに超えるものだったはず。
でも、それでも好きだったからレースに戻ろうとしたし、きついリハビリにも耐えたんだろうなぁとか、そんなことを考えて、改めて「好きであること」が何事においても原動力として大事だなぁと感じます。

 

好きなことなら続けられる。好きでないなら、いつか続かなくなる。

そう考えると、仕事も「好きかどうか」はすごく重要だなぁと、改めて感じます。

ブログも(笑)。

 

 

そういえば、カーレーサーで「アレッサンドロ」と言えば、ナニーニもいましたね。
ナニーニもザナルディ大事故を経験していますが、それは単なる偶然かな、と(そう思いたい)。